化学コース 有機化学分野

分子を創り、機能を引き出す

有機化学分野とは

有機化学は、炭素および水素を主たる構成元素とする有機化合物を対象とする研究分野です。「有機」という名称は元々生物を起源とする物質を示していたことに由来しますが、現代では、起源にかかわらず上記のように炭素および水素を主たる構成元素とし、窒素、酸素、硫黄、リン、ハロゲン、ケイ素、ホウ素などの元素からなる幅広い化合物群が有機化合物の範囲に含まれます。より具体的には、生体内の化合物から、医農薬品、香料・化粧品・洗剤、色素・染料、高分子原料、燃料・潤滑油類等身の回りのあらゆるところにある様々物質が有機化合物です。
大学の研究では、新しい有機化合物を合成して、その性質や機能性を調べることに主眼をおいています。未知物質の合成は容易でない場合が多く、合成の際には新しい手法を検討したり、合成反応の機構を詳しく調べることもあります。困難が多い程、学ぶことも多く、達成できた時は大きな喜びが得られます。

刺激応答性分子の合成と機能開発

酸化還元反応によって、外部から刺激(光,熱,圧力,イオンなど)を加えることによって分子の構造や性質が変化する物質の設計・合成、およびその分子の持つイオン識別能等の新規機能の開発を進めています。

新しい機能を持った有機化合物の合成

7員環や5員環を含む環状不飽和炭化水素、筒状の分子形状を持ったナノカーボン分子群など、特異な光応答性や薬理活性を持つ新しい有機分子の創成を行っています。

ピックアップアイテム

アリーン冷却器

加熱されて蒸発した有機溶媒を液体に戻して回収するよ!
冷却水は下から入れて上から出すんだ。
この分野の教員紹介

太田 哲

新しい物質や機能を創り出すことができるという他の学問分野にはない特徴、まさに化学という学問の目的・手法そのものです。
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