医学系研究科循環病態学の新藤隆行教授が 財団法人博慈会平成26年度ダ・ヴィンチ賞を受賞しました

血管は全身に分布して、生体機能の維持に必須の役割を果たしています。一方で血管の障害は、癌、脳卒中、心臓病の3大生活習慣病の病態にも深く関わっています。さらに血管の恒常性維持のための調節システムの異常と、その修復過程の破綻は、様々な慢性臓器障害の原因となります。血管の恒常性維持において中心となるのが、血管内皮細胞です。血管内皮細胞は、体内恒常性を維持する様々な生理活性分子を産生します。新藤教授は血管から分泌されて、各臓器の恒常性維持に深く関わっている生理活性因子と、その受容体システムに着目しました。新藤教授は様々な遺伝子改変マウスを駆使して、生体内生理活性ペプチドの病態生理学的意義とその応用展開に繋がる研究成果を発表してきました。
新藤教授は、今回、この様な「血管の恒常性維持と慢性臓器障害の予防と治療」研究の成果に対して、財団法人博慈会より平成26年度 優秀研究 ダ・ヴィンチ賞を授与されました。
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