第1回学部横断的信州大学アミロイドーシスカンファレンスが開催されました。
平成25年3月7日(木)に医学部第1会議室にて第1回学部横断的信州大学アミロイドーシスカンファレンスが開催されました。
「アミロイドーシス」はタンパク質の本来の構造が変化することにより、不溶化した線維状のタンパク質(アミロイド)が組織に沈着して機能障害を引き起こす疾患群です。このカンファレンスは信州大学の複数の学部でアミロイド研究を行なっている各研究者が連携して「アミロイドーシス」の治療や研究を発展させることを目的として開催されたもので、今回は医学部、繊維学部、農学部から9人の研究者が参加し、それぞれの研究分野を紹介し合いました。
医学部内科学第三講座の池田修一教授が開会の挨拶と臨床データ等を用いてアミロイドーシスの発生機序を説明。「アミロイドーシスに関する日本の研究レベルは米国に比べて30年遅れている。複数の講座が連携して研究を行い、世界トップレベルにもっていかなければならない。このように学部横断的に連携してアミロイドーシスの研究を行なえるのは全国でも信州大学だけであると自負している。」と話しました。また現在信州大学医学部に設置を申請している「アミロイドーシス研究・診断・治療センター」構想についても説明がありました。
今後、このカンファレンスは半年から1年ごとに定期的に開催され、アミロイドーシスに関する学部間の共同研究が推進されることが期待されます。