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医学部附属病院臨床検査部の新井慎平さんが第61回日本医学検査学会で日臨技学術奨励賞 優秀演題賞を受賞

平成24年6月9-10日に三重県総合文化センターで、第61回日本医学検査学会が開催されました。医学部附属病院臨床検査部の新井慎平さんが、日臨技学術奨励賞 優秀演題賞を受賞し、授賞式が行われました。この優秀演題賞は、前年の第60回日本医学検査学会に発表された演題の中から特に優秀と認められた演題に対して授与されるものです。
受賞対象となった演題は「アクリフラビン・シッフ試薬を用いた蛍光PAS反応による腎糸球体基底膜の観察の有用性」です。この演題は、腎臓の糸球体基底膜構造の観察において蛍光試薬を用いた新たな染色方法を検討したものです。通常基底膜観察で行われるPAS染色は手技の簡便さと結果の安定性の点で優れていますが染色強度が得られにくく、PAM染色は鮮明な観察像が得られますが、手技の煩雑さと結果の不安定性をともなうといった問題点を抱えています。蛍光試薬を用いた本染色法はPAS染色の容易な染色工程でPAM染色と同等の鮮明な染色性を得ることができ、従来の染色法のメリットを活かすことに成功しています。今後の病理検査で蛍光顕微鏡の普及が予想されるなか、この染色法を用いることにより、短時間かつシンプルな手技で良好な染色性を得られることは、病理診断だけでなく、患者にとっても非常に大きなメリットで貢献することが期待できます。

 
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