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お知らせ

大学院理工学系研究科修士課程電気電子工学専攻の萩田 和洋さんらがICF 11 New Product & Novel Technology Awardを受賞

2013.04.30

大学院理工学系研究科修士課程電気電子工学専攻の萩田 和洋さんらがICF 11 New Product & Novel Technology Awardを受賞

大学院理工学系研究科修士課程電気電子工学専攻2年生で先端磁気デバイス(佐藤・曽根原)研究室に所属する萩田 和洋さんらが、ICF 11 New Product & Novel Technology Awardを受賞しました。

 ICFは、International Conference on Ferritesの略称で、1970年から始まり今回で11回を迎えるフェライト材料およびその応用に関する国際会議です。今回は、22ヶ国から参加があり、262件の発表がありました。本賞は、前記発表件数から発表後の厳正なる審査を経て12件選出されました。

 受賞した論文題目は、"Magnetic Properties of Spin-sprayed Ferrite Film Deposited on Glass/Epoxy Build-up Layer in Organic Interposer Substrate"です。
 研究内容は、CPUやメモリ、センサなどを同一パッケージに集積したシステムインパッケージ(System in Package)の直流電力グリッドの基盤技術に関するもので、パッケージ内蔵電源用パワーインダクタとしてフェライトめっき膜磁心を利用する際のフェライト作製技術について詳細に検討したものです。フェライトめっき膜は90℃という低温で作製でき、樹脂パッケージとに熱的なダメージを与えることなく成膜できる半面、磁気特性が下地のガラスフィラー/エポキシビルドアップ層の表面凹凸に大きく左右され、軟磁性を大きく劣化する問題がありました。これに対して、180℃という低温で焼成可能なポリイミド層を平坦層に採用した新たなフェライトめっき技術を開発し、この問題を解決しました。
 受賞者は、著者順敬称略で、萩田 和洋,小林 洸貴,佐藤 史宏,矢崎 裕一朗,曽根原 誠,佐藤 敏郎(信州大学,スピンデバイステクノロジーセンター),渡辺 哲朗,松下 伸広(東京工業大学),藤井 朋治,清水浩,小林 和貴(新光電気工業株式会社)です。

 本研究の一部は、科学研究費助成事業および本学の平成23年度本学グリーンイノベーション研究支援事業より支援を受けたものです。

 授賞式は、4月18日に沖縄コンベンションセンターで開催されたICF 11 Closing Ceremony において行なわれ、工学部電気電子工学科の曽根原 誠 准教授が代表で受け取りました。

 なお、(公財)電磁材料研究所主任研究員の直江 正幸さん(本学2008年博士了)も同賞を受賞されました。直江さんにはオブザーバー(外部委員)として本学スピンデバイステクノロジーセンターの活動にも参画して頂いており、二重の喜びとなりました。

 

 

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