大内研究室では, 確率モデルを通して, 不確実性を含むシステムを適切に評価することを目指した研究をしています. 不確実性があると, 良い結果が得られたとしても, ただ運がよかっただけなのか本当に優れた手法だったのかを結果だけから判断することはできません. 例えば, 宝くじを一回買って3万円得した場合に, 経験に基づくと次は大量に買い込んだほうが稼げそうですが, 実際は期待値という根拠に基づくとそれは分が悪いです. 宝くじの例は簡単に期待値という指標が得られますが, 複雑になると, どうしても勘と経験からなんとなく大丈夫そうなものを選ぶということになってしまいがちです. 研究の目標はこのような勘と経験で意思決定してしまっているものに対して, 確率モデルを用いて数理的な根拠を与えることです.