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信州大学工学部 水環境・土木工学科

卒業生からのメッセージ

鈴木 佑治

(名古屋高速道路公社)
平成25年学部卒
平成27年大学院修了

ものの見方・考え方の基礎を養う出会いが多くあった学生生活に思います

私が信州大学で土木工学を学びたいと思ったのは、何気なく開いた赤本の学部紹介に載っていた「土木工学者は地球のお医者さん」というフレーズに惹かれたからでした。大学在学中に東日本大震災や長野県北部地震を経験し、自身が将来、技術者として何ができるのかと考えるきっかけになりました。また信州大学は全国や海外から個性豊かな学生が集まっており、コミュニケーションを重ねることで、多様性を享受しつつ、自分の核となるものを見つけられた学生生活だったと思います。

土木業界は、新たな構造物を造る時代から、これまで造ってきたものを維持管理・改良して、活用する時代に移り変わってきていると感じます。先輩方が造ってきた構造物の維持管理・改良を通して、私も次世代へ社会資本を繋ぐ「地球のお医者さん」になれるよう日々邁進しています。

みなさんも、多感な時期を信州大学で学び、自身の将来について考えてみませんか。

野田 雄太

(国土交通省中部地方整備局)
平成27年学部卒

日本の国土を守るというやりがいのある分野であり、自然豊かな信州大学での時間は非常に価値あるものでした

一口に土木と言っても非常に幅広い分野であり、数年前は自分が何をやりたいのかわからなかったのを覚えています。現在、入省してからは主に河川・ダム関係の仕事に携わっておりますが、この分野に自分が進むこととなった原点は信州大学にあると感じています。

信州は、国内でも有数の大河川である千曲川。少し足を伸ばせば黒部ダムに観光へ。このように河川や土木施設に触れあうきっかけを与えてくれるところでした。こうした経験を通じて、自分が何をやりたいのかというビジョンを明確に描くことができました。この経験は信州という場所ならではのものだと思います。

同じ志を抱く仲間と多くの自然に触れ、これからの日本にどのように貢献したいのか、信州で思い描いてはいかがでしょうか。

林 香織

(西松建設)
平成28年学部卒

大学で経験できることの大きさ

入社以来、道路トンネルの工事現場で施工管理を担当しています。将来、完成すれば地域一帯の交通環境の改善や防災対策の役に立ちます。工事現場で働いていると「土木」が生活を支えるものを作っていると実感できます。

信州大学ではのびのびと学ぶ雰囲気があり、先生方も私たち生徒の自発的な発言・行動を尊重してくださいました。工学部図書館にこもって勉強に励み、寒さ厳しい冬は鍋を囲み、体力が尽きるまでスノーボードで遊び、研究で川の中を胴付き長靴で歩き回ったことは、振り返ればかけがえのない経験です。

当時は目の前のことにひたすら取り組む日々でしたが、そこで培った力が「現場力」として今生きていると感じます。

長野の開放的な雰囲気の中で、自分を培い、将来を考える時間は有意義なものになると思います。

戸田 雅己

(首都高技術株式会社)
令和2年卒

信州大学で実りある学生生活を送ることができました。

入社以来、発注者支援業務として高速道路の工事に関わる資料の作成を行っています。高速道路の建設や保全に携わることができ、やりがいを感じています。

私が土木に興味を持った理由として、人々の暮らしを守る重要な社会インフラであるからです。また、土木構造物の劣化、損傷による事故をきっかけに、土木構造物の維持管理に興味を持ちました。将来に渡って安全で安心な社会インフラの維持が求められています。

信州大学ではゆったりとした自然の中、勉強に集中することができます。土木分野に加え、水環境分野に関しても学ぶ機会があり、広い知見を得ることができます。また信州には広大なフィールドを使ったレジャーや美しい四季、美味しい食べ物があります。私自身、充実した学生生活を送ることができ、かけがえのない財産となりました。

ぜひ信州の豊かな環境で、自らの学びたいこと、経験したいことを実現させてみませんか?

村山 明鴻

(独立行政法人都市再生機構)
令和2年卒

疑問と興味を経験に、 まちづくりの土台「土木」を探求

令和2年度に入社以来、2年目までは都市再生部門における地方都市のまちづくり支援業務を担当し、地元である静岡県沼津市の取組にも携わることができました。3年目からは主に団地再生部門の基盤整備工事や賃貸住宅部門の保全工事を担当しています。仕事をしながら、信大で学んだ経験が思わぬ所で活きてくる毎日が楽しいです。

私は、高校生の時に"ランドスケープアーキテクチャー"という学問を耳にしました。聞きなれない言葉に興味を持った私は調べに調べ、まちづくりの土台である「土木」分野からアプローチし学びを深めたいと、自分の学びに対する方向性が固まりました。興味がきっかけとなり、「土木」という言葉が学科名に残る『信州大学工学部水環境・土木工学科』へ進学しました。

信大に入学してからの日々は、何を思い出しても刺激的です。特に、1年時のベトナム短期留学や、4年時の橋梁研究室での緊急仮設橋(シザース橋)の研究をした経験は、自分を語る上で欠かせません。

私の大学時代の多くの経験は疑問や興味がきっかけです。高校生の皆さんが今持つ多くの疑問や興味も何かを学び経験できる1つのきっかけです。ぜひ信州大学で、ぜひ長野県で、皆さんだけの経験を蓄積してください。

山本 あいこ

(メタウォーター株式会社)
令和2年卒

大自然の中で、たくさんの仲間と。

入社以来、上水設備の設計に携わる部署に配属されています。一年目には実際に北海道の浄水場に行き、2か月ほど立ち上げまでの試運転を経験し、現在は都内の再生水設備の設計担当をしています。

大学で学んだ水理計算や構造計算は実際の業務でも役立つことがあり、原理など基礎知識を大学で学ぶことができて良かったと感じています。

生活に欠かせない「水」に興味があり、学科名にひかれて水環境・土木工学科を受験しました。水環境プログラムでも土木分野の授業を選択でき、幅広い知識を得ることができました。

学生生活では平日は授業とアルバイト、休日はアルティメットと、今もこれからも付き合っていけるたくさんの仲間と出会えて、信州大学で得られたものはとても多かったです。

長野県という大自然の中で、行き詰ったときにもリフレッシュできる環境は都会とは一味違うものがあり、とても恵まれていると思います。ぜひ自然の中で、将来についてゆっくり考えてみてはいかがでしょうか。