平成31年2月6日、内閣府の主催する「女子生徒等の理工系分野への進路選択支援に向けた保護者・教員に対するシンポジウム~理工系女子の活躍とロールモデル~」がまつもと市民芸術館小ホールで開催され、濱田学長が開会の挨拶を行いました。

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次に主催者挨拶として、内閣府男女共同参画局による、女子中高生の理工系分野への進路選択を促進するために取り組んでいる「理工チャレンジ(リコチャレ)」の紹介や、学生の進路選択に関する様々な調査結果を含めた発表ののち、公立諏訪東京理科大学 工学部助教の上矢恭子氏による基調講演が行われました。ニオイの科学や火災科学を研究する同氏が理工系に進学した意外なきっかけや、大学で研究や教育に携わる傍ら、警察から依頼される火災現場の調査・分析も仕事のひとつであること、また、警察や検察には文系出身者が多いので、そういった調査結果などをわかりやすく伝えるのもまた仕事であることや、学生や若手研究者の育成についての思いなどを、ユーモアを交えつつ話されました。

続いて、本学卒業生の小川原綾子氏(セイコーエプソン株式会社 技術開発本部、理学研究科化学専攻修了)、松橋恵氏(オリオン機械株式会社 電子技術本部、工学部情報工学科卒業)のお二人が、渡辺美代子氏(科学技術振興機構 副理事)、上矢氏とともにパネルディスカッションに登壇され、理工系を選択した理由や興味をもったきっかけ、理工系学部に進学後の楽しさやあまりよくなかったこと、そして理工系の仕事で活かせる女性の特長などを、ご自身の経験を交えて率直にお話ししてくださいました。

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最後に若い世代へのメッセージとして、得手不得手はあるにせよ、社会に出て、たとえ仕事が理系分野であったとしても歴史の知識や国語力などの基礎知識は必要であり、早い段階で自分は理系だ、文系だと可能性を狭めてしまうのではなく、広く興味をもって勉強して、自分のやりたいことを見つけたときにつかみ取れるようがんばってほしい、また、周囲の大人には、そういった若い学生たちを励まし、応援してあげてほしいという、温かい言葉がありました。