NPO法人SHIP理事長の星野慎二氏をお招きし「セクシャルマイノリティ/LGBTと男女共同参画」をテーマにお話しいただきました。
「L(レズビアン)」「G(ゲイ)」「B(バイセクシャル)」「T(トランスジェンダー)」だけでなく、からだの性・こころの性・性的指向の三つの組み合わせからなる多様な「性」があるという説明を詳しくしていただきました。
厚生労働省調査によると、セクシャルマイノリティの推定人数は、40人クラスで1~2人はいるといわれています。教育現場においても、教員自身「LGBT」について授業で取り上げる必要性は感じているものの、知識不足などから実際に授業で取り上げている教員は少数です。そんな中で、教師や友達から意識せずに発せられる言葉に傷つき、親にも伝えられないつらさから不登校や自殺未遂などにつながるケースも多いとのことでした。同じ仲間と出会える場所がその人の自己肯定感を高める意味でも大切で、そのためにNPO法人SHIPは活動をしているとのことでした。
最後に「一番大切なことは、性別やセクシャリティに関係なく、その人らしさを大切にし、自分の能力を発揮できるポジティブな環境づくりが必要」とメッセージをいただきました。
トイレや更衣室の整備といった個別対応のみでなく、周りにいるみんなが多様性を認め、お互いの理解を深めていくことの重要性を学びました。