令和6年05月14日 取材
令和6年4月1日に全学教育センター長に就任された杉本光公センター長に関男女共同参画推進センター長が全学教育センターにおける男女共同参画の現状等についてインタビューをしました。
全学教育センターにおける男女共同参画の現状と課題
関男女共同参画推進センター長(以下「関」):全学教育センターの男女共同参画の現状ということで、男女の割合を教えてください。
![【全学教育センター】杉本 光公 センター長](https://www.shinshu-u.ac.jp/danjo/awareness/assets_c/2024/08/CIMG3271.JPG_1-thumb-320xauto-198903.jpg)
杉本全学教育センター長(以下「杉本」):女性8人、男性20人で女性の割合は3割程度です。
関:教育センターは色々な分野からの採用になりますので、その分野ごとで女性が多い分野もあればそうでない分野もありますか。
杉本:そうですね。だいたい理系は男性が多くて語学は女性が多いです。
関:今年4月からの就任ですが、現状を踏まえて今後のビジョンをお聞かせください。
杉本:もう少し女性の数は増やしたいと思っています。執行部で運営として活躍できる人が増えてほしいと考えています。新しい人も求められていますが、ここ2年くらいは人が辞めても後任ポストを採用できないのが課題です。
ワークライフバランスとウェルビーイング
関:イクボス宣言に、ワークライフバランスの実現を積極的に推進するとありますが、お聞かせください。
杉本:私は朝ごはんを作る担当です。子どもたちが高校生だった時は毎日お弁当作りもしていました。
関:私も朝からしっかり食べます。
杉本:昔はトライアスロンの大会に出場していました。今は狩猟をやっていて、仕事と私生活の調和を大事にしています。センター長としては、会議をなるべく減らしたいです。働きやすい組織にするために業務を取捨選択して、楽しく仕事ができるように幸福感を感じられる職場にしたいです。
関:まさにウェルビーイングですね。今まで様々な経験をされる中で幸せとは何かを追求して、この組織でもウェルビーイングを目指すということですね。先生は面白い研究をされていますね。
杉本:最初はサッカーのフォームの研究をしていました。農学部に来て何か研究をするのにスポーツではないものをやろうと思って園芸療法の研究を始めました。当時園芸療法が盛んになりつつあり、それを支える人はお医者さんや理学療法士、園芸家の方々でした。私の論文は動作を客観的に捉えて運動の強さから論じたもので、いい評価を受けたので、園芸療法の博士課程のあるアメリカのカンザス州立大学で1年間研究をすることができました。
高齢者と幼児による園芸作業では、園芸作業中の会話数や、唾液の中の免疫物質の数値をとると上がっていることから、幸せホルモンが分泌されてストレス軽減効果が見られました。それが国際的にも評価されてあちこちの国際学会で発表しました。
![【全学教育センター】杉本 光公 センター長](https://www.shinshu-u.ac.jp/danjo/awareness/assets_c/2024/08/CIMG3264.JPG_1-thumb-320xauto-198909.jpg)
ダイバーシティ推進
関:やってみたいことはありますか。
杉本:ダイバーシティーの推進です。総合人間科学系の教員が所属する十数のセンター等があります。この建物にいらっしゃるのに顔も名前もわからない人が結構いらっしゃるので、この建物の中の人たちで一度バーベキューでもやりたいなと思っています。コミュニケーションをとっていろんな方のお話しを聞くのも楽しいし、なんならそこで知り合いになったら授業をやってもらえませんかとお願いもできますし。信州大学に入ったばかりの一年生にこんな研究もあるよ、こんな先生方がいるよというのが出せるといいなとは常々思っています。
関:ダイバーシティーを推進するにあたっては土壌が整っていますね。様々な分野が調和を取れるような、まさに真のダイバーシティーです。
![【全学教育センター】杉本 光公 センター長](https://www.shinshu-u.ac.jp/danjo/awareness/assets_c/2024/08/CIMG3276-thumb-320xauto-198905.jpg)
高校生にひとこと
杉本:私は夏は釣り、ゴルフ、冬はスキーを楽しみます。自然を相手にする人にとっては長野県はとても良く、私自身住みやすかったので、学生に一年中の遊び方を教えて、こうやって楽しむんだよと送り出していくイメージです。自然の良さを味わい、是非長野県に定着して欲しいです。
関:本日はありがとうございました。