令和5年05月25日 取材
令和5年4月1日に医学部長に就任された奥山隆平医学部長に関男女共同参画推進センター長が医学部における男女共同参画の現状等についてインタビューをしました。
医学部における男女共同参画
関センター長(以下関):本日はよろしくお願いいたします。医学部には医学科と保健学科がありますが、入学者の男女の割合を教えてください。

奥山医学部長(以下奥山):医学科は3分の1、保健学科では半分以上が女子学生です。保健学科の教員は女性の方が多いです。私の皮膚科学教室には、女性のスタッフも多く、准教授、統括医長は女性です。若い方に「あの先生のようになりたい。」と感じてもらえるスタッフが多くいます。そのようなロールモデルになる方を大切にして、多くの人が夢を持って働けるような職場環境を保っていきたいと考えています。また、私としては、皆でうまく支え合うことで全体のマンパワーが落ちないよう配慮していかねばと感じています。
医学部の現状とワークライフバランス
奥山:医師、看護師、医療技術職員等様々な職種がありますが、役割分担しながら自身の可能な範囲で業務を行っています。
関:医者として知識レベル・技術レベル・態度レベルの3つの要素が大切だとホームページで拝見しました。
奥山:知識レベルは講義と試験、技術レベルは実習により力を付けることができます。態度レベルはその方の人間性が大きく関わります。
関:医学は人を対象にしているので、特に人間らしさ、優しさ思いやりが大切になりますね。医師の時間外労働が、現在、問題になっています。
奥山:病院のスタッフには大きな負担がかかることが少なくありません。私が学生の頃は「休日に休むことはできないんだ、夜起こされることも普通だ。」と思っていましたが、現在はそのような時代ではございません。一人前になるためには多大な時間がかかります。勤務時間内で一人前になるのは容易ではありません。私もしっかりと対応を図らねばと思っています。
関:ワークライフバランスはどのようにとられていますか。
奥山:現在は、注力したい研究プロジェクトがあります。仕事をしていると、家に帰ってご飯を食べて休むだけとなってしまいがちです。
関:最後にひとことお願いします。
奥山:医療現場では沢山のマンパワーが必要です。皮膚科学分野というのは、女性医師も多いですし、女性も男性も力を最大限発揮できるように努めたいと考えています。
関:本日はお忙しいところ、ありがとうございました。
