卒業生からのメッセージ

　　　　青春賛歌　山猿のごとき寮生屯する学寮部屋の押入れに寝る　青春の日の思い出は登山靴渦巻きデモにシュプレヒコ　ール　登山靴枕に仰ぐ外苑の夜空は澄みて星の瞬く　雲海を貫き常念揺るぎなし槍も穂高も指呼の間たり　男ゆえ単独登頂の穂高嶺に夏風澄みて渡りゆくなり　　昭和３４年、アルプスと城の町松本に憧れて何となく入学した信州大学。入寮した思誠寮の余にも違う生活環境に驚き早々に退寮してしまいました。　もともと群れて遊ぶことのできない小生は、以来、4年間の学生生活の殆どを単独行動で過しました。山へゆくのも旅へゆくのも、映画館や喫茶店でさえ常にひとり。それでも松本は文理は、小生の青春時代の基地でした。　母校が開学６０周年の今年、小生も無事古稀を迎えることができました。母校の益々の発展と同窓生各位のご健勝を心よりお祈り申し上げます。　　　　　文理学部国文科11回生　　梅田有剛