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卒業生からのメッセージ

卒業生からのメッセージ

青春の思い出

投稿者名 杉本 貞信 | 投稿日 09年02月28日 | 繊維学部 昭和55年卒

昭和51年2月、私は徳島から上田に入学試験を受けに来ました。船と汽車を乗り継ぎ、12時間以上かかって着いた古い旅館では、数組の受験生が家族と一緒に夕食をとっていました。その食堂の片隅で、私はたった一人で夕食を取りました。次の日の朝、外には20センチあまりの雪が積もっていました。旅館を出ようとすると、一緒に泊まっていた受験生のお父さんが「一緒にタクシーに乗っていきましょう。」と温かい言葉をかけてくれました。ずいぶん昔のことなのに、今でもその光景は心の中に残っています。狭いアパート暮らし、太郎山登山、別所温泉、生協のうどん、野球部や研究室の仲間たち、もちろん研究活動も。信州での学生生活は、その一つ一つが新鮮で、私を豊かに成長させてくれました。そしてこの春、息子が信州大学に入学します。私が信州に育ててもらったように、息子も信州の地で大きく成長することを願います。