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先鋭領域融合研究群 山岳科学研究所 国際シンポジウム「インドネシアの森林・林業を考える」を開催!

14年10月10日

右側から講演者の阿部先生、原代表、加藤所長、Jaya先生、Tiryana先生

右側から講演者の阿部先生、原代表、加藤所長、Jaya先生、Tiryana先生

  平成26年10月7日、山岳科学研究所は、今年3月に大学間協定を結んだボゴール農科大学(IPB)と、「インドネシアの森林・林業を考える “Forest and Forestry in Indonesia”」と題した国際シンポジウムを南箕輪キャンパスにて開催しました。
   インドネシア国は、島国で北米と同じ幅の広さの国土を持ちますが、管理に手が回らず大規模な森林火災で隣国に煙害被害が毎年発生し、早期発見と消火対策は国際公約となっています。林業省では人工衛星で早期に森林火災を発見し、消火対策につなげたいとの希望があり、専門家である山岳科学研究所長の加藤正人教授と国際科学技術協力を進めています。
   ボゴール農科大学・森林学部からはJaya先生とTiryana先生を招へいし、国内から地球規模国際科学技術協力(SATREPS)の実施者である(株)ビジョンテック原代表、新潟大学の阿部信行先生を招待して、ボルネオやスマトラの熱帯原生林や森林火災の問題など地球規模での森林・林業を考え、日本の国際貢献、SATREPSの基盤づくりであるグローバル人材の育成に力を注ぎます。
   台風の影響により、Jaya先生・Tiryana先生のフライトに影響がでましたが、無事到着され、信州大学の学生の他、東京大学、長野県林業大学校からも参加もいただいて、盛況のうちに終了しました。
   10月8日は山岳科学研究所上高地ステーションを見学し、山岳アルプスの素晴らしさに驚いていました。10月9日はインドネシアの森林リモートセンシングについて、現状と課題について、2時間の講義を行い、学生から違法伐採の把握の仕方、なぜ森林火災は減少しないのか等、インドネシアの抱える問題について共有しながら活発な質疑を行いました。数名の学生からIPBに行き、インドネシア林業に貢献したいという心強い意見もありました。学生交流を展開していく計画です。

上高地明神橋にて

上高地明神橋にて

講義の様子

講義の様子