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「平成26年度文部科学省「高度医療人材養成プログラム」において、医学部のプログラム2件が採択」

14年09月03日

文部科学省が今年度から始める補助事業「課題解決型高度医療人材養成プログラム」において、信州大学医学部のプログラムが2件採択となり、8月20日に記者会見を行いました。

 

このプログラムは、医療現場の諸課題等に対し、科学的根拠に基づいた医療が提供でき、健康長寿社会の実現に寄与できる優れた医療人材を養成することを目的とし、文部科学省が今年度から最大5年間の補助期間として公募したものです。

 

信州大学は、【取組1】医師・歯科医師を対象とした人材養成(申請件数99件、採択14件)、【取組2】看護師・薬剤師等のメディカルスタッフを対象とした人材養成(申請件数136件、採択12件)の両取り組みで1件ずつの採択となりました。

 

信州大学のプログラム事業名は下記のとおりです。

【取組1】医師・歯科医師を対象とした人材養成

「難病克服!次世代スーパードクターの育成 -ゲノム時代の難治性疾患マネジメントを担うオールラウンド臨床遺伝専門医の育成と全国遺伝子医療部門連絡会議を介した全国展開-」

【取組2】看護師・薬剤師等のメディカルスタッフを対象とした人材養成

「実践力ある在宅療養支援リーダー育成事業」

 

「難病克服!次世代スーパードクターの育成プログラム」は、希少難病で症例が少ない難治性疾患について、総合的にマネジメントできる医師の養成を目的としたプログラムで、特色ある遺伝子診療を実践している札幌医科大学、千葉大学、東京女子医科大学、京都大学、鳥取大学と本学が連携し、1年間のOJT(On the Job Training)プログラムを開発・実践します。プログラムの概要説明を行った、医学部医学科の福嶋事業統括は、「本事業により、今までのような部位・臓器別ではなく、総合的な遺伝子診療を通じての課題解決とマネジメント能力を備えた医療人養成が期待できる。本事業の成果をモデルケースとして、全国へ展開・普及させたい」と力強く話しました。

 

「実践力ある在宅療養支援リーダー育成プログラム」は、既に医療機関で教育的立場にある看護師や、訪問看護ステーションの看護師等を対象として、難病・がん・重症児等の新たなニーズにも対応できる、質の高い実践的な在宅療養を提供できるリーダーを育成・増員することを目的としています。これにより、長野県内の在宅療養支援基盤の整備と質の向上を図ります。教育プログラムは、講義や演習の他、遠隔会議システムやeラーニングを活用して行われ、受講者が自身の業務に支障なく、自由に教育を受けられる環境を構築します。プログラムの概要を説明した、医学部保健学科の金井保健学科長は、「これからの超高齢化社会を迎えるに当たり、在宅医療・在宅支援を担う人材育成が重要となってきている。医学部保健学科と附属病院看護部、長野県立こども病院、相澤病院の訪問看護ステーションが連携して進めるこのプログラムは、(平成26年4月に開設した)地域保健推進センターの中心的な事業として考えている。質の高い在宅療養支援を通じて、多くの患者さんの幸福を実現したい」と期待の言葉を述べました。

 

会見で挨拶した池田医学部長は、「大型の補助事業プログラムで医学系・保健学系の両プログラムが採択されたのは嬉しく思う。これを契機として、医学部医学科・保健学科・附属病院が一致団結し、今後の地域医療への更なる貢献を促進したい」、同じく本郷病院長は「遺伝子診療や在宅医療等を全国に先駆けて行ってきた信州大学ならではの2件の採択は大きな意味がある。これらの成果を地域へ還元できれば嬉しい」と語りました。

医学部長 池田 修一

医学部長 池田 修一

医学部附属病院長 本郷 一博

医学部附属病院長 本郷 一博

学術研究院教授(医学系) 福嶋 義光(事業統括)

学術研究院教授(医学系) 福嶋 義光(事業統括)

医学部保健学科長 金井 誠

医学部保健学科長 金井 誠

学術研究院教授(保健学系) 坂口 けさみ

学術研究院教授(保健学系) 坂口 けさみ

医学部附属病院看護部長 伊藤 寿満子

医学部附属病院看護部長 伊藤 寿満子