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フィンランド測地研究所(FGI)主催の国際共同研究に信大生6名が参加

14年07月14日

  本学と国立フィンランド測地研究所(FGI:Finnish Geodetic Institute)は、本年5月に大学間協定を締結しました。山岳科学研究所では、部門間を融合する三次元レーザーのセンシング研究分野の世界的権威者であるJuha Hyyppa教授と国際共同研究を進めています。6月26日から2週間、山岳科学研究所長加藤正人教授と研究室の大学院生を中心とする6名の学生が参加してFGIの研究者、ヘルシンキ大学(UH:University of Helsinki)、アルト大学(Aalto University,旧フィンランド工科大学、芸術大学が統合された大学)、オウル大学(University of Oulu)とレーザー研究に関する国際共同研究を開始しました。
  FGIの研究所や最先端のレーザー計測機器、UAV、モバイルレーザーシステムを見学した後、国際的なレーザー研究の調査地であるヘルシンキ郊外のEvoに移動しました。今回の研究は宇宙から地上までのレーザー計測を同時に行い、世界の研究者が共同でデータ利用・解析を行うことで、最先端の利用技術を開発することを目指しています。人工衛星、航空機、UAV、地上レーザー、地上での森林測定を120カ所の調査プロットで同時観測しました。信大の学生は地上調査ではヨーロッパ式地上レーザー計測グループ、精密な位置測定のためのGNSSとトータルステーションのグループ、伝統的な毎木調査法のグループに分かれ、高度な技術習得とフィンランドの学生達との国際交流を行いました。今後は取得した地上レーザーデータの最適な解析手法の検討するため、11月に加藤教授がFGIを訪問し、来年1月にJuha Hyyppa教授を信州大学特別招へい教授として招へいし、特別講義を行います。参加した学生は修士論文や卒業論文で成果を生かし、3年後に同様の国際共同研究夏期セミナーを信州大学で主催する計画です。今後も信州大学が目指す、特色を生かした世界的な研究拠点づくりとグローバル人材育成に力を入れていきます。

相手機関のホームページ
・国立フィンランド測地研究所(FGI)  http://www.fgi.fi/fgi/

FGIの研究者からフィンランドの森林を学ぶ

FGIの研究者からフィンランドの森林を学ぶ

地上レーザーによる森林測定

地上レーザーによる森林測定

フィンランド学生と合同の森林調査

フィンランド学生と合同の森林調査

国際共同研究で仲良くなったフィンランドの学生たちとEvo学生食堂にて

国際共同研究で仲良くなったフィンランドの学生たちとEvo学生食堂にて