ホーム > トピックス一覧 >

トピックス詳細

トピックス

医学部と松川村が地域保健推進に向けて連携協定を締結

14年03月12日

協定書を取り交わした 松川村 平林明人 村長(左)と医学部 福嶋義光 学部長

協定書を取り交わした 松川村 平林明人 村長(左)と医学部 福嶋義光 学部長

長野県北安曇郡松川村と医学部はこのたび、健康増進に関する総合的な調査研究を推進することを目的とし、連携協定を締結、3月11日に松本キャンパス医学部において調印式を執り行いました。

 

医学部では、青少年の生活習慣病予防の研究を目的とした「青少年のメタボリックシンドロームを考える」研究会を設立、平成18年5月より現在まで松川村立松川中学校において調査研究を継続して行ってまいりました。2007年11月には全国に先駆けて同中学校で出前クリニックを実施、保護者も含めた食育や個別指導に取り組み、肥満生徒の割合の減少や保護者の生活習慣病への理解促進など、良好な結果が得られています。

こうした中、医学部では調査研究の更なる促進と発展を図るため、昨春から松川村へ連携協定を打診、昨年7月31日に松川村が男性の平均寿命82.2歳で全国一位(厚生労働省発表)となったことも契機となり、本年1月に協定締結への合意に至りました。

 

会見の挨拶で、松川村の平林明人村長は、「信州大学とは平成18年から健康増進に向けた総合連携事業を実施しており、より継続したつながりが必要であると考えていた。昨年、村の男性寿命が日本一になったことから、この素晴らしい結果について連携して調査研究を行い、これから迎える高齢化社会のモデルケースになることを期待している。」と話し、医学部への謝意を表しました。

 

医学部の福嶋学部長は、「これからの医学は、発病後の治療医学だけでなく、病気を未然に防ぐ予防医学が重要である。本協定により、松川村が男性長寿日本一になった背景を学術的に追及し、誰もが望む「健康長寿」の解明に資するきっかけを作ることができた。引き続き、皆様からのご支援をいただきたい」と、本協定への期待を述べました。

 

協定は3年間の期限で、双方の合意により更新が可能。医学部では、4月から「地域保健推進センター」も発足し、松川村の連携事業を含め地域の健康保健推進に取り組みます。「青少年のメタボリックシンドロームを考える」研究会を中心となって進めて来た、医学部保健学科の本郷実教授は、「研究会の組織は、学内の医師・保健師・看護師・検査技師、他大学の教員や一般の管理栄養士など、学外の方も広く関わっている。様々な方のご指導・ご支援をいただいて、たくさんのつながりから幅広い組織、人の輪ができた。今後は若者だけでなく中高年、高齢者へ対象を広げ、健康長寿について皆で勉強させていただき、松川村との連携協定の成果を他の地域、日本全国、そして全世界へ広めていきたい」と意気込みを語りました。

松川村 平林明人 村長の挨拶

松川村 平林明人 村長の挨拶

医学部 福嶋義光 学部長の挨拶

医学部 福嶋義光 学部長の挨拶

医学部保健学科 本郷実 教授

医学部保健学科 本郷実 教授