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基盤技術部門の研究シーズが平成29年度JST未来社会創造事業(探索加速型)に採択

おしらせ

 JST未来社会創造事業(探索加速型)の平成29年度研究開発提案募集「地球規模課題である低炭素社会の実現」領域において、基盤技術部門長の佐藤敏郎教授を研究代表者に、協力機関として大阪大学(副代表者;工学研究科舟木剛教授)と共同提案した「100MHzスイッチング電源用磁心材料」が採択されました。平成29年11月~34年3月までの4.5年の探索研究の後、ステージゲートを経て平成34年4月~39年3月の本格研究にわたる大型プロジェクトです。
 基盤技術部門から部門長の佐藤教授が研究代表者として、分担者として曽根原誠准教授、ト穎剛准教授が参画します。他に、信州大学工学部スピンデバイステクノロジーセンターから水野勉教授、宮地幸祐准教授、繊維学部から村上泰教授が分担者として参画します。

 本研究課題では、発電から変電、電力消費のいたるところで用いられている直流電源システムの飛躍的な小型軽量化と高効率化によって電気エネルギーの効率的な利用を促し、低炭素社会の実現を目指すものです。信州大学のシーズである高周波電力用磁性材料とその応用、大阪大学のシーズである次世代パワーエレクトロニクス基盤技術を融合し、2050年においてスイッチング周波数100MHz、体積電力密度100W/cm3、95%以上の効率を有するスイッチング方式直流電源システムの実現に向けて要素技術開発を進めていきます。

 本研究課題の応用の裾野は広く、地上の電源システムだけでなく、航空宇宙システムの電装品を駆動する電源システムの超小型軽量・高効率化にも貢献します。航空機システム部門が開発を進めている中型航空機向けハイブリッドブレーキ用電源システム、宇宙システム部門が開発を進めている小型ロケット電装品用電源システムへの適用を目指し、各部門との連携を積極的に推進していく予定です。

関連情報;https://www.jst.go.jp/mirai/jp/project/index.html#001-4