学生の体験談

2017年度

総合理工学研究科工学専攻 電子情報システム工学分

総合理工学研究科工学専攻
電子情報システム工学分野

 私は8月21日~9月22日までの約1か月間、長野日本無線株式会社で実習を行いました。実習先では情報通信・電源部門のICT技術部 通信技術グループに配属され、実習内容としては「漏水検知センサの評価」「ワイヤレス給電装置のシステム設計補助」の2つを行いました。オシロスコープやシグナルアナライザーなどの実機を用いた各種計測、システム設計補助として回路図入力、部品の電気的特性評価、部品配置図作成などを行いました。
 高度人材育成インターンシップを受講するメリット・デメリットについてです。

  • メリットは就職を目的としたインターンシップではなく、教育を目的としたインターンシップとして企業が受け入れてくれる
  • 企業側が募集しているものではなく、学校側からお願いしていくものであるので、実習内容などを相談して決めることができる
  • 通常のインターンシップよりも期間が長いので、より実践的な仕事内容を経験することができる
  • 仕事内容を通して知識不足を体感し、自分に何が足りないか、何を身につけるべきかを明確に理解することができる
  • 部内会議やグループミーティングに参加させてもらうことができ、今現在おきている課題や、部内でなにに力を入れているかなどを通して会社の雰囲気を知ることができた
  • 大学院の授業なので事前事後学習、実習として4単位取得することが可能

等です。
 一方デメリットは

  • 研究の時間が大幅に削られる

ということです。
 私は実習先が長野市であったので平日の夜や土日などを使い研究を進めることができましたが、実習先が遠いと約1か月研究をすすめることができなくなります。
 最後にこの授業を経験して後輩に伝えたいことです。
 無理をしてインターンシップに行く必要はないと思います。周りの人たちがインターンシップに行っているから自分もなんとなく行くのであれば、その時間を研究するなり、別のことに費やした方がいいと思います。インターンシップに参加したという結果よりも、なにを目的として参加するのか、参加することでなにを学びたいかなどを明確にして参加し、その結果なにを得ることができたのかということが大事だと思います。

総合理工学研究科工学専攻

総合理工学研究科工学専攻
機械システム工学分野

 普段、私たちの身の回りにある製品は、ほとんどすべて企業が製造した量産品であると言えます。そして、それらの製品は不特定多数の人が使用するという面から、使用者に対する様々な考慮がなされているはずであると考えていました。そこで、インターンシップを通して企業での製品開発の過程やその際に必要な考え方について学び、今後の大学での研究に活かしたいと考えたことがこのプログラムに参加を決めた動機です。このような動機から、私はシナノケンシ株式会社にインターンシップに行くことを決めました。実習では、モータ技術センターという部署で約1ヵ月間実習を行いました。実習中は、開発中の様々な製品が企画から量産に至るまでの過程について、実際に作業をしながら学びました。また、それぞれの過程で行われる審査会議にも参加しました。この実習を通して私は、製品やその利用の際に起こるであろう様々な問題に対して、事前に対策を立てることの重要性を学びました。また、新しく開発された技術は、そのまま製品として市場に出るわけではなく、材料費や加工費、利益などといった様々な事柄を考慮した結果ようやく製品となります。このように、製品をどのようにして世の中に出していくのかを間近で見ることができたことも大きな成果であると感じています。約1ヵ月という長い実習期間の中で、様々な業務に実際に携わることができました。そのため、普段自分がいる大学と企業での立ち位置の違いについて様々な比較を行うことができたと感じています。
 このインターンシッププログラムは、特徴として自分でテーマを設定して実習に臨むことが挙げられます。そのため、長い実習期間でも目的意識を明確にして取り組むことができました。

総合理工学研究科 工学専攻

総合理工学研究科工学専攻
機械システム工学分野

 私はインターンシップに参加して、エンジニアとしての働き方を体験したいと漠然に考えていました。しかし、3年次にインターンシップに参加しようとエントリーしましたが、残念ながら参加することが叶いませんでした。修士一年の始業式に、この高度人材育成インターンシップの資料を目にし、自分を変えたいと思い、このプログラムに参加しようと考えました。
 事前教育では企業で働く上での基本的な部分を学び、インターンシップに向けての意識を高める事が出来ました。また、私はハーモニック・ドライブ・システムズのハーモニックドライブ研究所で約一ヶ月半インターンシップに参加させていただきましたが、インターンシップで学びたいことを事前に設定し目標をもってインターンシップに参加しましたので、意欲をもって行動することができ、充実したインターンシップを過ごすことが出来ました。
 インターンシップでは、性能試験の体験と技術資料の作成を主にさせていただきました。一ヶ月半という長い期間でインターンシップに取り組むことで、エンジニアの仕事を体験できたと伴にエンジニアとしての役割や仕事の責任などを学ぶことが出来ました。
 事前・事後教育やインターンシップで体験した経験を残りの大学生活に活かしていき、今度の進路選択や就職活動に繋げていこうと思います。

総合理工学研究科 工学専攻

総合理工学研究科工学専攻
水環境・土木工学分野

 私は平成29年8月21日~9月27日まで、八千代エンジニヤリング株式会社総合事業本部地質・地盤部でインターンシップ実習を行いました。
 私は地下水に係る研究を行っていますが,様々なバックグラウンドを持った研究者や技術者の方がこの分野に携わっています。建設コンサルタントの技術者は地下水分野で多くの方々が活躍されている職のひとつで,将来の進路先としても考えられる道のひとつです。コンサルタントの職に就いた際に求められる素養や大学で学んでおくべきことを知りたい,また,業務を目の当たりにすることで幅広い知見を養い,自らの研究が分野内でどのような立ち位置や社会的な意義を持つのかを深く考えたいと考え高度人材育成インターンシップに臨みました。
 実習先の八千代エンジニヤリング株式会社とは共同研究を行っていたことから,その企業担当内容を通じて地下水の数値解析を学ぶことが実習の一番の目的でした。数値解析を学べたことはもちろん,水文解析や調査など,様々な業務に部分的に携わらせていただき,水文分野の業務を体系的に経験することができました。実習を通して多くの知見や技術を習得しましたが,ここまで学びの多い実習ができたことは,教育目的のインターンシップに参加したためだと思います。学校を通して企業に実習をお願いすることで1ヶ月以上の実習期間をいただき,1~2週間の短期のインターンシップでは学ぶことのできない深い学びや経験ができました。また,実習前後には事前・事後教育を受けますが,特に事前教育ではMOTやコミュニケーションスキルの講義を受けられただけでなく,実習の目的を明確に設定する機会を得ました。目的意識を強く持って取り組むことで,日々の実習内容を濃密にすることができたと感じています。
 インターンに参加すると学内では見ることのできない世界が広がります。確かに学内での研究を長期間着手できなくなるデメリットもありますが,それ以上の刺激や経験が得られ,同じ分野の人脈も広がります。時間を上手く作って積極的に学外実習にも参加することで,より充実した学生生活を送れるのではないかと思います。

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