企業の体験談

「先を意識した行動ができる技術者」になるために

株式会社シナノケンシ 臼井 弘明さん

株式会社シナノケンシ
臼井 弘明さん

 今回のインターンシップでは、参加された学生の方から「企画から量産までのプロセスを学んでみたい」と言う希望がありました。そこでシナノケンシ株式会社(以下、シナノケンシ)の開発部門でインターンシップを受け入れることになりました。
 学生の方には、開発する技術テーマの絞り込みから始まり、開発した技術の製品への移管、設計部門での量産設計や量産準備などの実際のプロセスに参加していただき、開発部門や設計部門の役割について理解を深めてもらいました。シナノケンシでの経験はおそらく大学では学ぶことができないため、将来の技術者としての貴重な体験になったのではないかと思います。
 特に大学での研究との違いは、「世の中にはない」といったような視点だけではなく、「顧客の価値」を実現するという視点が存在することです。この「顧客の価値」とは顧客のなりたい姿を実現することや顧客の困りごとを解決することです。そして、その顧客提供価値を、決められた品質(Q)・決められたコスト(C)・決められた納期(D)で実現しなければなりません。こうしたところが、各企業が一番苦労をし、工夫もしている部分ではないでしょうか。
 今回のインターンシップでは一部ではありますが、シナノケンシでの「工夫」の部分を経験し学んでもらえたと思います。大学での経験や研究と今回の経験を結合して、報告書のタイトルでもあった「先を意識した行動ができる技術者」に近づいてもらえたら、先輩技術者としては嬉しい限りです。

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