事業紹介
同窓会教育実践補助事業ご利用のお誘い
趣旨
- ① 日々の教育研究・教育実践を大切にし、自らの授業改善に努める
- ② 専門職として、教師自らの教育研究・教育実践を磨き合う
- ③ 教育の振興・改善についての情報を共有し合う
対象者
教育学部同窓会員で、同窓会費を納入している者
応募について
- ① 教育実践補助費の明細や教育実践実践報告は求めていません。
※ただし、A4用紙1枚程度の教育実践概要を提出していただき、同窓会報やホームページに掲載させていただくお願いをいたします。 - ② 補助金は一律に1万円です。
※予算の関係で、年間10人程度に補助金を差し上げています。 - ③ 申し込みは、下記の様式をお使い下さい。(クリックするとダウンロードを開始します)
教育実践補助申請書<Word> | 教育実践補助申請書<一太郎>
(ダウンロードできない場合は右クリックからダウンロードしてください) - ④ 申込期限は2月末頃といたします。
お申し込みに際しては、あらかじめお問い合わせください。
多くの皆さんからのご応募をお待ちしています。
令和7年度教育実践補助一覧
| No. | 氏名 | 在籍校 | 教育実践題目 | 教育実践内容の概要 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 小林比出代 | 信州大学 学術研究院 教育学系(信州大学教育学部) |
信州大学教育学部Educational Challenge2025「結(むすび)~龍渓石の制作を高遠高校の生徒と共に~」 |
本教育実践を企画運営している学生達(書写書道教育研究室をはじめとする国語教育コース所属学生)は、一昨年度と昨年度、木曽漆器や蒔絵に関する専門知と技能を高め、書道と融合した作品を制作した。その際、高遠高等学校 芸術文化コース 書道専攻の学生たちと高大接続協働学習を実施した。本実践は高校教育課からも評価をいただいている。 本年度は、「龍渓石」について高遠高校との協働学習を試みる。龍渓石は、高頭藩の秘硯と評され、昭和62年に長野県知事指定伝統的工芸品に指定された。高遠高校生にとっては、御地と所縁の深い、代表的な文化遺産である。しかし、現在では後継者が途絶え、その継承は風前の灯の状態にある。本学部では、平成27年度信大COC事業で、当時の学生達が地域の文化遺産としての龍渓石に関して研究の上実際制作し、受け継いだ知識技能をその先の世代へ伝える試みに尽力した。この度の企画で、郷土の誇るべき遺産を地元の高校生と共に改めて見つめ直し、身近でかつ継承に困難を極める文化遺産について造詣を深めるきっかけとしたいと考え、教育学部の教育支援事業「Educational Challenge 2025」に応募し採択していただいた。学部からのご支援は誠にありがたいが、専門用具代や高遠高校への旅費等高額な経費を要するため、同窓会から更なるご支援を賜れると幸甚に存じ、申請する次第である。 |
| 2 | 町田 貞 | 坂城町立 村上小学校 (坂城町教育委員会) |
子どもも教師も自己有用感を高める学校づくり |
本町(坂城町)には3つの小学校と1つの中学校がある。また、毎月行われる町校長会には、保育園の統括園長、幼稚園長、坂城高校の校長が参加したり、教育コーディネーターが学校や園を回って相談を受けたりして5歳から18歳までの子供たちの成長を町で見守っている。 坂城町の教育長は、「子どもも教職員も、自己肯定感を高めることができる学校づくり」を目指しており、「自己肯定感」を高めるには「自己有用感」を高めることが大切であり、「子どもも教師も自己有用感を高める学校づくり」を4小中学校の共有ビジョンとして、今年度スタートした。 具体的には、「自己有用感を高める」ための取組として、一斉所業から脱却して4人1グループによる学び合いと授業研究会の改善の2点を4小中学校で共通して取り組み、お互いの実践を見合いながら子どもも教職員も自己有用感を高める学校づくりを目指している。これに関しての今年度の各学校の取組と町としての研修や取組、成果と課題を明らかにしていく。 |
| 3 | 臼井 伸明 | 麻績村立 麻績小学校 |
特別支援学級の社会見学~長野見学を通して自己の視野を広げる~ | 本自情障学級には、2年生1名、4年生1名、5年生1名、6年生1名の計4名の児童が在籍 〇学級の4名と担任で、長野見学を実施したい。6年生の卒業旅行も兼ねて。 ・長野市内での見学(善光寺見学、地下鉄の乗車、食事等) ・JRの乗車(聖高原~長野往復)切符購入等 ・見学を通して(感想文等の作成、学校の先生方への報告) |
| 4 | 宮島 新 | 長野市立 城山小学校 |
願い実現に向け、探究し続ける子ども~カイコの研究やシルク・桑の魅力発見を通して~ | 4年生から飼育を始め、3年目となるカイコの活動です。昨年度は、質のよい繭をつくるために桑の葉の研究も重ねてきました。また、1300頭の飼育に成功し、その繭やシルクの糸の魅力を善光寺びんずる市でたくさんの人に伝えたり、研究の成果を信州大学繊維学部で発表したりしてきました。その経験をもとに、今年度は、「カイコの種類による成長の比較研究」、「カイコのフンの光合成実験」、「カイコの体の内部構造とシルク生成にかかわる研究」、「桑の葉の栄養素調べや桑の葉製品開発」など、子どもたち一人一人が更なる自己課題を抱き、カイコ飼育や桑の葉の研究を始めています。信州大学繊維学部や岡谷蚕糸博物館、群馬県の蚕糸技術センターなどたくさんの専門家にアドバイスをいただき、視野を広げたり、自分たちの研究を深めたりしています。止まらない探究の道程で、これまで以上にカイコやシルクにかかわる事実や魅力を発見していく子どもたちの活動が続いています。 |
| 5 | 塚田 彩音 | 長野市 下氷鉋小学校 |
特別支援教育における協働的な学びの実現に向けて |
初任で特別支援学級(自閉症・情緒障害)の担任となり、複数学年の児童を受け持ちながら、一人ひとり困難さが異なる中で「協働的な学び」の実現を目指して取り組んできました。4月当初は、他者との関りがほとんど見られず、児童同士の関りをどのように生み出すかが大きな課題でした。 そこで、個別に安心して過ごせる時間を確保しつつ、他者と自然に関わる経験を積めるよう、友だちの意見を聞く活動や、一緒に取り組む制作活動のじかんを意図的の設けてきました。試行錯誤の連続ではありますが、一人ひとりに寄り添いながら協働的な学びを実現すること、インクルーシブ教育に向けた学級づくりを今後も探究していきたいと考えています。 |
| 6 | 丸山 美恵 | 木曽町立日義小中学校 | 地域一丸で築いた百三十九年の集大成-「日義中学校」の一年間- |
明治十九年の創設以来、地域とともに歩んできた日義小・中学校。校長として迎えた日義中学校閉校までの一年間、児童・生徒・教職員・保護者・木曽町・地元企業、そして地域住民の皆様が「チーム日義」として一丸となって進める学校経営に努めました。 「さみしさをしっかりとした終わりへ」を合言葉に行った閉校行事では、生徒会が主体となった企画に地元企業が技術や資材を提供し、保護者や地域住民が一体となって運営を支えるという、地域総出の光景が広がりました。地域の画家による特大絵画の子どもたちとの共同制作や、地元の技に触れる木工クラフト体験など、一つひとつの企画が各主体の垣根を超えた交流の場となりました。行事の最後に全世代が大きな輪となり校歌を響かせた瞬間、日義の絆は永遠に刻まれたと子どもたちはじめ地域の皆さんが確信できたことは、何よりの喜びでした。 学び舎は幕を閉じますが、地域全体で汗を流し、想いを共有して創り上げた「最後で最高の一年」の体験が、今後、子どもたちが郷土への誇りを胸に未来を拓く力強い原動力をなっていくことを期待しています。 |
| 7 | 溝口 俊一 | 茅野市立 金沢小学校 |
地域と共に未来を創る学校づくり~地域資源を生かした主体的な学びの創造~ |
金沢小学校では、地域と共に子どもを育てる学校づくりをめざし、地域資源を生かした学習を計画的に進めている。金沢地区に根付く豊かな自然、伝統、地域の仕事や人材を学習教育の大きな柱とし、お仕事体験学習「わくわく金theワーク」、学校林作業「金鶏グリーンデー」、冬季の校庭スケートリンクづくりやスケート学習など、地域と接する全校での体験学習を年間を通して位置付けている。これらの活動を探究的な学びと結び付け、「やってみたい」「もっと知りたい」という児童の願いを起点に単元を構成し、主体的・対話的で深い学びの実現を図ってきた。また、保護者や地域団体との協働体制を強化し、学校・家庭・地域が一体となって子どもたちを支える教育環境の充実にも取り組んでいる。 今年度の活動を振り返ると、子どもたちの主体性と地域への誇りが大きく育った一年であった。地域の方と関わる機会が増えたことで、知識だけでなく地域の文化や価値を「自分ごと」として捉える態度が育ち、地域への愛着や誇りが深まったことは、子どもたちが自ら未来をつくり出そうとする力の育ちに直結している。また、学級や学年を超えて協力し合う場面も多く見られ、高学年が下学年を支える姿や、互いに役割を認め合いながら活動を進める光景が自然に生まれた。地域の大人から認められ、励まされる経験を重ねたことで、子どもたちの自信や自己有用感も確かに高まった一年であった。 |
| 8 | 上條 示雄 | 阿南町立 阿南第一中学校 |
生成AIを活用した道徳教材の作成 | 本研究の目的は、生徒の実態や思いに重なる道徳教材の作成である。本実践では、タブレット端末の過度な利用という生徒の身近な課題に対し、道徳的価値「節度・節約」への理解を深めることを目的とした。生成AIを活用して、自立的な管理を求める母と学校による管理を求める父の間で葛藤する中学生の姿をを描いた物語を作成したものをもとに、生徒自身の姿を投影しながら考えを深められるような生徒の姿を頭に浮かべながら授業者が推敲し、完成した文章を教材として活用した。授業では、生徒が主人公に自分を投影することで、自らをコントロールする力の必要性を実感し、実践意欲を高める姿が見られた。一方で、個々の議論を全体に広げ、さらに深めていくための教師の働きかけが今後の課題として挙げられる。対象生徒の心情や葛藤を明確に想定して教材を自作する、道徳の授業づくりの新たな可能性が感じられる実践となった。 |