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事業紹介

同窓会教育実践補助事業ご利用のお誘い

趣旨

  1. ① 日々の教育研究・教育実践を大切にし、自らの授業改善に努める
  2. ② 専門職として、教師自らの教育研究・教育実践を磨き合う
  3. ③ 教育の振興・改善についての情報を共有し合う

対象者

教育学部同窓会員で、同窓会費を納入している者

応募について

  1. ① 教育実践補助費の明細や教育実践実践報告は求めていません。
    ※ただし、A4用紙1枚程度の教育実践概要を提出していただき、同窓会報やホームページに掲載させていただくお願いをいたします。
  2. ② 補助金は一律に1万円です。
    ※予算の関係で、年間10人程度に補助金を差し上げています。
  3. ③ 申し込みは、下記の様式をお使い下さい。(クリックするとダウンロードを開始します)
     教育実践補助申請書<Word> | 教育実践補助申請書<一太郎>
    (ダウンロードできない場合は右クリックからダウンロードしてください)
  4. ④ 申込期限は2月末頃といたします。

お申し込みに際しては、あらかじめお問い合わせください。
多くの皆さんからのご応募をお待ちしています。

同窓会教育実践補助事業に関するお問い合わせはこちら

令和5年度教育実践補助一覧

No. 氏名 在籍校 教育実践題目 教育実践内容の概要
1 臼井 伸明 麻績村立
筑北中学校
麻績村における保小中一貫教育や地域と連携した教育活動の推進 ◯保小中一貫教育の取組
  • 保小中合同職員会の実施(4月)オンラインで、教育長の話、職員紹介等
  • 小中合同職員会の実施(7月、12月)情報交換
  • 小中合同職員研修の実施(5月、7月、11月、1月)授業参観、指導
    指導者:信州大学教育学部准教授 
        佐藤和紀 先生
  • 保小中合同音楽会の実施(10月17日)
    会場:筑北中学校
◯地域と連携した教育活動
  • 職員研修会(4月)聖山登山
    講師:新海先生(麻績村在住)
  • 総合的な学習の時間(ふるさとプロジェクト)1年:福祉交流 2年:職場体験 3年:地域への提言
  • 聖山登山・聖湖周辺の散策(7月)1年生、地域の方と一緒に登山
  • ゆるゆるスポーツ塾(毎年1回)地域の方との健康作り推進
    バドミントン、卓球、ウォーキング、ランニング等
  • 筑北祭(地域の方とのディスカッション、生坂中との発表交流)
2 西澤 里香 鳴門教育大学大学院
心理臨床コース
臨床心理学領域
マレーシアの児童養護施設の発達障害児道の支援  マレーシアでは教育や福祉の分野が日本より遅れており、とくに、特別な支援を必要とする子どもたちへの教育制度や教育体制、支援体制については、ほとんど整っていないといえる現状である。児童養護施設の職員も発達障害児道について把握しているものの、その支援の具体的な方法や専門的なその子供に適した学習方法についての知識は少なく、より具体的な支援方法に関する提案をすることが、その発達障害児道にとって学習環境がより快適なものとなるといえる。そこで、マレーシアの児童養護施設において読字障害と書字障害のある発達障害児道の学習をより充実したものにするため、学習障害についての知識を施設の職員に伝えるとともに、実際に子どもが学習をする際に文章を読みやすくしたり、文字を書きやすくしたりするための補助となる道具を提供することで、支援をより充実させたい。
3 鷹野  翔 川上村立
川上中学校
国語科の書く活動におけるICT活用の在り方の検討  生徒一人一人の端末と高速ネットワークを整備する「GIGAスクール構想」が開始されて四年目。本校国語科でもタブレット端末を活用した授業を進めている。具体的には、Google Classroomを利用した課題の提出や添削、Googleドキュメントを利用した意見文の執筆と添削である。そんな中、教科会で「国語科の書く活動において、タブレット端末はどのように活用するべきか」と議論になった。そこで研究授業の機会をいただき、故事成語を用いた体験文を書く活動をタブレット端末で行う授業を実施した。結果、タブレット端末では文字を消す作業を手書きよりも簡単に行うことができるため、推敲に掛かる時間も削減できることがわかった。したがって推敲の作業はタブレット端末の方が適していると考えられる。その一方で、作品作りに向けてアイデアを出す段階では自由に文字や記号、絵を書くことができる手書きの方が適しているということがわかった。加えて、コメント機能を使った相互評価の場面では「同じ班の人」「名簿の前後の人」といった形で全員同じ数のコメントがもらえるように配慮しなければならないと感じた。
 アイデアを出す場面では手書きで、一方、作品を書き推敲する場面ではタブレット端末でといったかたちで手書きとタブレット端末それぞれの特性を理解した上で今後も活用を進めていきたい。
4 梅本 裕之 須坂市立
豊丘小学校
小規模校における連学年学習や縦割り班活動について  本校は全校児童55名と小規模校であり、学級集団が小さくなりすぎていることもあり、昨年度より体育、図画工作、生活科・総合的な学習の時間で連学年での授業を取り入れている。特に。総合的な学習の時間は、3学年以上の児童が「豊丘でつくる」「豊丘をさぐる」の2チームに分かれ、豊丘を題材に地域に出て、地域の方と共に探究型の協働学習を展開している。また、今年度は連学年による自由進度学習を行い、学年を超えた人間関係の中で意欲的に学習に取り組んでいる姿が見られた。
 全校縦割り班での清掃活動を毎日行い、月に一度の割合で縦割り班でのレクを昼休みに実施している。低学年を高学年が日常的に関わる中で、高学年としての自覚が醸成されている様子が見られた。
 また、毎日の清掃j間終了後の15分間は「まなびの時間」として、個別自由進度漢字学習を行っている。縦割り班ごとに決められた会場で、児童一人ひとり自分のペースで新出漢字学習に取り組んでいる。また、関わる教職員も2週間ごとに担当を変え、児童が多くの人間と関われる場の設定も行った。異学年集団での学習なので、「周囲の子どもたちの様子を気にせず、自分のペースで学習の取り組める」と、児童からは肯定的な意見が多く寄せられている。
 このような異学年集団での学習を行うことで、発達段階による違いを当たり前のように受け止め、ルールを工夫しながら一緒に学習したり、学んだりする姿が多く見られるようになった。
5 春日 直史 売木村立
売木小中学校
校内のITC教育を充実させるための取り組み  本校では、職員の「探究的な学び」を実現する授業を実践しようという意識が弱く、また、意識はしていても、どのように授業を構想すればよいか具体的にイメージできないという傾向があった。
 そこで、「探究的な学び」が必要であることや、そのためにITC機器を活用することが有効であることを説明する資料を作成して、適時配布・説明し、授業改善の必要性を知ってもらった。その上で、本校の若手職員が他校の先進的なITC機器活用の取り組みを視察し、それを基に授業を実践・公開する機会を設けて、全職員がどのような授業を構想すればよいか具体的にイメージできる機会を設けた。
6 古田 翔子 栄村立
栄中学校
数学的活動のサイクルを活性化させ、数学的に考える資質・能力の育成を目指す授業  数学的活動のサイクルを活性化させ、数学的に考える資質・能力の育成を目指して生徒が身の回りの問題を解決するために、必要なデータを収集し、ヒストグラムや相対度数などを利用して比較したり、傾向や特徴を読み取ったりしたことをもとに結論を出し、振り返って新たな問いを見つける活動を行った。具体的な生徒の実践は、「画用紙のサイズを変えて、どちらの紙飛行機がよく飛ぶか調べること」や「生徒と先生の反射神経の違いについてルーラキャッチを利用して調べること」などである。個々の進度に応じて学習が進められるように自由進度学習を行ったことで、自分で計画を立てて自分のペースで学習を進めたり必要に応じて友だちを教え合ったりと主体的に学習を進めることができた。また、身の回りの題材を自己課題としたことで、興味関心を持ち、意欲的に学習に取り組むことができた。
7 宮島  新 長野市立
城山小学校
願い実現に向け、探究を楽しむ子どもたち  社会科の学習で出会った県歌「信濃の国」。子どもたちは、動画資料に登場したカイコに興味を抱きました。かつては養蚕業が盛んであり、細い糸ながらも国を支えたほどの存在のカイコです。桑の葉が学校にあることに気づくと、飼育への思いは一層高まりました。特に、2回目子どもたちは、願い実現に向け日々の世話を丁寧に続けました。カイコガ繭になると、今度は糸取りへの願いが膨らみます。糸取りの方法や、シルクの活用について調べたり考えたりした子どもたちは、「ランプシェードづくり」を決めだしました。その後、糸取り方法を学んだり、糸を巻くための木枠を作ったりと活動は続いていきます。自分の願いを実現していくために、困難を乗り越え、試行錯誤しながら探究を楽しむ子どもたちと共に、教師自身も本実践を通して学び続けています。
8 山本  大 信濃町立
信濃小中学校
家庭科の授業における日常的なICTの活用  信濃小中学校ではどの学年もどの教科でも日常的にICTを活用した授業を行っている。特別な活用というより、文房具のような感覚で当たり前にそこにあるものとなりつつある。使用している端末はクロームブック、アプリは主にGoogleアプリで、授業の流れや活動の内容、必要なアプリをあらかじめ授業クラスのクラスルームにアップすることで、児童生徒は授業前から授業の内容を確認できるようになっている。また、授業の初めに本時の内容を全体で共有することで、迷子になる児童生徒を抑えることができていると感じる。かていかでは、目標の設定や振り返りはスプレッドシートに入力、導入や展開時の発問は口頭の他にチャットで意見を収集、調理実習の調理計画は一人ひとりスライドに作成して個人調理、被服の製作計画も同様にスライドに作成、各実習時も自身で作成したデータををもとに活動を行っている。調理実習では、調理の内容に応じて教科書・インターネットのどちらかを選択して情報を収集し、それぞれの調理計画を立てることで、児童生徒は一人調理の際に用意するものや調理手順がよくわかっており、スムーズに実習を行うことができている。被服製作実習では、5から7年時に基本的な技能を習得するためにエプロン、巾着袋、トートバッグの製作を行うが、6年時と8年時にはそれぞれ自分でテーマを決めて生活を豊かにする布製品を製作する。その際も教科書やインターネット、図書館の本等から情報を取集し、それぞれが製作したいものを選択し、計画を立てる。このように、ICTを活用したり、選択肢の一つとして設定したりすることで学習の幅が広がり、ひとり一人の主体的な学習につながっていると考えられる。また、特別な支援が必要な児童生徒に対してのアプローチの種類や学習方法も増えたと感じており、ICTの可能性を感じている。今後も先生方の実践から学び、授業の質を向上させていきたい。
9 新村 涼一 松本市立
筑摩野中学校
「遠隔交流授業」を通した読みの交流 ~自分の意見を広げ・深め・高める生徒の姿を目指して~  GIGAスクール構想により、各校一人一台の端末が配備されたことで、他校の生徒とつながりながら意見交流を行う「遠隔交流授業」の実施が一層容易になっている。令和4~5年度に行った6回の交流授業の実践では、クラスとクラスをつなぎ、代表者のみが発表する形式であったものの、多くの生徒が他校の生徒の意見から刺激を受け、自分の意見をより広げていく姿を多く見ることができた。令和6年以降は、生徒全員がオンライン上で参加し、自分の意見や考えを交流することを通して、より多様な意見であったり、直接質問し合ったりすることで、自分の意見を広げるのみならず、深め・高める生徒の姿にであいたい。
10 宮島 哲也 長門町立
長門小学校
対外的体育大会への積極的参加を促す取り組み  本校は上小地区南部の山間地校であり、地域の運動チームに参加している児童以外は、内にこもりがちで持てるエネルギーを校内でしか発揮することができておらず、もったいなさを感じるところがありました。子どもたちは、学校からの紹介もなく対外的大会の存在自体も知りませんでした。「エネルギーのある子どもたちが、対外的にも力を発揮できるようにしたい」校長として、そんな願いがありました。
 そんな思いのあった昨年度末の春休みに、町の教育委員会から「『市町村対抗小学生駅伝』に参加するために児童を募ることができないか」との話がありました。そこで、この話をきっかけに、働き方改革が言われるなか職員に負担をかけずに願いが実現することができるよう、体育科教員である校長自らが動くことを決断しました。
<第18回長野県市町村対抗小学生駅伝(4/29)~町として初出場>
 春休み中に、新6・5年生の校内マラソン大会上位入賞者に声がけをして希望を募り、男女各選手2名・補欠1名のチームとして参加。(1名は同じ町の和田小児童)
 大会前3週間、業間時間に走り込みを行い、大会では57チーム中47位の結果。
<第29回上田陸上カーニバル(9/30)>
 2学期はじめに全校児童に参加希望を募る通知を配布。希望者12名。1か月間、低学年は朝の時間に、高学年は業間時間にトレーニングと種目練習を行い大会参加。競技結果は、8位入賞者11名(内3位射ない6名)。
<第37回上田古戦場ハーフマラソン(10/9)>
 1学期末に全校児童に参加希望を募る通知を配布。希望者17名。陸上カーニバルの練習と一緒に5週間走り込みを行い大会参加。雨天の中、競技結果は、8位入賞者11名(内3位以内5名)。 
11 林  淳子 松本市立
明善小学校
自分らしさを大切にし合える学校にしよう  子どもたちが互いの自分らしさを大切にし、多様性を認め合える学校にしたいと願い、校長講話の時間に話をした。好きな色ややりたいことは人それぞれ異なり、性別にも関係ないこと、更には性別は男女だけでなく、どちらでもない、どちらかわからないなど、様々な性があることに触れた。これから心や体が成長する上で自分のせいについて悩んだときは、一人で悩まず、信頼できる大人や友達に相談しよう、みんなが自分らしくいられる学校にしよう、と呼びかけた。
12 山本 尚毅 長野市立
信州新町中学校
体育の見方、考え方を働かせながら課題の解決に迫る授業づくり  子どもたちが指示されたことを行う授業からのからの脱却を図るため、本テーマを設定し、授業改善に向けて取り組んだ。教育課程研究協議会の授業者として行った走り高跳びの授業では、①生徒が個にあった課題を追究できるような場の設定 ②生徒が身方・考え方を働かせ、自らの課題に気付けるようにするための振り返りの機会、場の充実 ③一人一台端末を用いての映像資料の共有、振り返りの蓄積 を授業改善の方策として行った。以前は、自分やチームの課題に気付くことが難しかった生徒が、今回の単元では試技の後、ペアの相手のもとにすぐに駆け寄り、具体的な課題とその解決方法について考え、課題解決を目指して生き生きと活動に取り組む姿があった。そういった姿を増やすことができるように、これからも研究を続けていきたい。
 また、高跳びをする生徒の様子を参観いただいた先生方から、「ふわっと宙に浮く」感覚が身についていない生徒が多いという意見をいただいた。そういった感覚は、幼少時からの運動遊びで身につく部分でもあるので、今後は、これまで以上に本校の特色を活かし、小中連携、系統性を視点にカリキュラムづくりを研修しながら、生徒主体の授業づくりに努めていきたい。

過去の教育実践テーマ

これまでの教育実践テーマ一覧