信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF 持久走が生体におよぼす良悪の影響をみるための長期間の継続的研究

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.10 Vol.10

 要旨

 持久走運動が生体におよぼす影響をみるために,1973年から1987年の間,毎年1回,5km走を行った.15年間にわたりのべ614名検査した.今回はこの中より10年以上継続参加した例を,中高年群として7名(45歳から68歳,1987年9月現在平均年齢56歳),中年群として5名(35歳から41歳,平均年齢38歳)を選出し,一部の検査結果をもとに検討した結果以下の結論を得た.
 1.長期間の持久的運動習慣により,5km走に対する循環機能の応答は10年以上維持されていた.
 2.中高年群において,5km走時のエネルギー源として,遊離脂肪酸の利用が増加した.
 3.中高年者が長期間維持していた持久走の所要時間を短縮することはあまり望ましくない.

「デサントスポーツ科学」第10巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 片尾周造*1, 谷嶋二三男*1, 石河利寛*2, 井川幸男*3, 鈴木政登*3, 江橋博*4, 西嶋洋子*4, 形本静夫*5, 渡辺雅之*5
大学・機関名 横浜市立大学

キーワード

持久走運動中高年中年循環機能の応答遊離脂肪酸ジョギング