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学生及び研修医の方へ

糖尿病、内分泌代謝領域は、多くの臓器と密接に関連するため単一臓器に限定された医療ではなく、全身をしっかりと診察することを通じて幅広く病態を把握することが必要とされます。患者さんとのコミュニケーションを大切にしながら、分子レベルのメカニズムを解き明かすという非常にダイナミックな領域です。
また、当科は日本内科学会、日本糖尿病学会、日本内分泌学会の認定教育施設であり各学会の認定医、専門医、指導医の資格を取得することは勿論、大学院としての研究活動を通じて学位取得を目指し、糖尿病、内分泌代謝疾患の病態解明や新しい治療法の開発に貢献することが可能です。また、海外留学や国内留学も積極的に支援しており、さらなるキャリアアップを目指すことも可能です。

研修内容

皆さんは、病棟診療における担当医として診療活動を行います。直接の指導医が共に主治医となって診療を行いますが、わからないことがあれば他の医師にも気軽に相談してください。診療に関する重要方針は、週1回の教授回診で話し合われます。必要に応じて看護チームともカンファレンスを行い、それぞれの患者に最善の医療を提供できるように努力しています。

一般内科における疾患から糖尿病・内分泌・代謝の専門的な疾患まで幅広く症例を経験できることが当科の特徴です。しかしながら、皆さんの希望も最大限に考慮して担当患者を割り振ります。
担当以外の患者については直接診療に携わることはありませんが、その診療内容については把握していることが求められます。一般内科のみならず、糖尿病・内分泌・代謝疾患の専門的知識や技術を幅広く習得することができます。
充実した心身ともに健全である研修環境を保証します。

研修で経験できる疾患

糖尿病 : 1型、2型、その他の特定の機序,疾患によるもの、妊娠糖尿病

糖尿病合併症 :
慢性 ・・・ 網膜症、腎症、神経障害、虚血性心疾患、脳血管障害、足病変など
急性 ・・・ 糖尿病性ケトアシドーシス、高血糖高浸透圧症候群、低血糖症

内分泌 : 間脳下垂体疾患、甲状腺疾患、副甲状腺疾患、副腎疾患、膵内分泌疾患、性腺疾患、遺伝性内分泌疾患

その他の代謝疾患 : 脂質異常症、肥満症、高尿酸血症、ポルフィリン症、電解質異常など
一般内科での疾患 : 肺炎、高血圧、栄養障害など

研修で経験できる手技

内分泌負荷検査、動静脈穿刺、胸腔穿刺、腹腔穿刺、腰椎穿刺、骨髄穿刺、頚部超音波検査、腹部超音波検査、中心静脈確保、気道確保など

研修の到達目標

  • ・ 内分泌疾患の検査計画を立て、それを実践し評価できる。
  • ・ 糖尿病、脂質異常症、高血圧などの生活習慣病患者に個別に診療プランを提示し、患者に治療の動機付けができる。
  • ・ 老年症候群を正しく理解し個々の患者の社会的背景を考慮しながら他職種の医療スタッフと連携しチーム医療の一員として活動できる。
  • ・ 栄養状態の把握ができ、低栄養患者に対する対策を他のスタッフと協力して遂行できる。
  • ・ 各専門分野への適切なコンサルティングを行い、患者のトータルケアを推進できる。
  • ・ 患者急変時の初期対応ができる。特に、心肺停止を迅速に判断し最初の10分の適切な対応ができる。
  • ・ 指導医・上級医の助言の下に患者の医学的問題点を抽出し、その解決のための情報収集(教科書、ガイドライン、論文など)ができる。
  • ・ 問題点解決のために得られた情報を批判的に吟味し、他の医師と討論できる。
  • ・ 内科地方会あるいはそれに類した研究会などで担当した患者の症例報告を行う。
  • ・ 臨床実習の学生の指導に関わることで、自らの知識・技能の確認、向上を図る。

当科で習得できる資格(2022年04月現在)

  • 日本内科学会認定医・専門医・指導医
  • 日本糖尿病学会専門医・指導医
  • 日本内分泌学会専門医・指導医
  • 日本老年病専門医
  • 日本甲状腺学会専門医
  • 日本肥満学会肥満症専門医

当科は、信州における糖尿病、内分泌・代謝疾患の診療のみならず、研究成果を世界に向け発信し新たな医療を提供する拠点として重要な役割を担っています。それを果たしていくためには、学生・研修医の皆さんのエネルギーがぜひとも必要です。
糖尿病、内分泌代謝領域に興味のある医学部学生、研修医の方はぜひ一度見学に来てください。スタッフ一同お待ちしております。


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