活動報告

令和7年度 地域医療を担う次世代人材の開拓と教育


地域医療の持続性を担保するためには、医学部生への教育のみならず、高校生段階から始まる「教育のパイプライン」の構築と、多様な背景を持つ人材の確保が不可欠です。本年度は以下の3つの柱を中心に活動を展開しました。

1. 医学科講義における「地域医療マインド」の醸成

5月から6月にかけて、地域医療の最前線で活躍する講師陣による全6回の集中講義を実施しました。「社会性」「地域包括ケア」「地域再生」といった多角的なテーマを通じ、疾患のみならず地域社会全体を俯瞰できるリテラシー(地域医療マインド)の育成を図りました。

・第1回(5/14): 岡部 竜吾 先生(伊那市国保美和診療所)「地域で求められる医療と医療人」

・第2回(5/21): 小林 和之 先生(佐久総合病院小海分院)「医療人に求められる社会性」

・第3回(5/28): 水間 悟氏 先生(諏訪中央病院)「病院の日常風景」

・第4回(6/04): 金子 一明 先生(市立大町総合病院)「地域包括ケアの理論と実践」

・第5回(6/11): 広沢 里枝子 氏(SBCラジオパーソナリティー)「社会がつくる障害」

・第6回(6/18): 高木 哲 先生(市立大町総合病院)「大町市における地域医療再生」

2. 中高生へのアウトリーチと次世代の担い手発掘

将来の医療職を目指す若年層に対し、質の高い人材確保を目的とした広範な広報・啓発活動を展開しました。

・学校訪問/キャンパス訪問受け入れ: 飯田高校(7/8)南砂中学校(7/8)、松本深志高校(8/1)、屋代高校(10/22)

・オープンキャンパス(7/27): 学部教育の魅力を直接発信。

・高校生医学部進学セミナー(7/21、参加者89名):

☆駿台予備学校の髙篠弘樹氏による進学指導。

☆紅谷浩之先生(Orange Medical Group)による講演「生物としてのヒト、地域で暮らす人、どちらも診れる医師になる」を実施。

・進学説明会の広域展開: 長野県内主要9都市に加え、東京(6/29)、名古屋(8/11)を含む全15会場で実施。

3. 高年次学生に対する臨床能力強化支援

座学で得た「知識」と実習で得た「現場の感覚」を論理的に結びつけるため、医学科4・5年生を対象とした高度臨床推論セミナーを開催しました。

・講師: 佐藤 泰吾 先生、水間 悟氏 先生、中村 考志 先生(いずれも諏訪中央病院)

・開催日: 9月16日、10月28日、11月25日、12月16日(全4回)