活動報告

8月21日(日)夏季交流会を開催しました。

8月21日(日)、長野県医学生修学資金貸与学生・医師を対象に、医療人類学者の磯野真穂さんを講師にお迎えしてオンライン講演会を開催しました。

以下が参加者の感想の抜粋です。


※ただ患者さんに寄り添うというだけでなく、確かに論理的でもあって、そのバランスが面白いと思った。もっと聞いてみたいと思った。


※医療人類学という自分にとって新鮮な話を聞き、実証的な視点だけにとらわれないようになろうと感じさせられた。


※一般教養で文化人類学というのをとっていましたが、全然異なる内容だったので、勉強になりました。自分の柔軟さや今後の言動を問う良い機会となりました.


※今後医療を提供する立場として様々な価値観の方と出会うと思うが、今回の構成主義的な考え方を忘れずに、心理的な不安を少しでも和らげることのできるように出来たらと思った。

科学的ではないからといって退けるのではなくどのような背景でそのような考えになったのかといったように、生物学的な視点ではなくその人に対して関心を持つようにしたいと思った。


※全人的医療を行う上で、医療人類学は非常に重要なものになると感じております。患者さんと医療者の溝を埋めるために、主訴を医学的にとらえるのはもちろんのこと、物語的に理解することも必要になると感じました。


※医学部に入って、日々の講義を通してエビデンスベイスの医療という概念は当たり前のように潜在意識に組み込まれていましたが、今回のお話で聞いたような構成主義、ナラティブベイスの医療というものの存在に触れることができて、とてもいい機会となりました。患者さん一人一人に異なる現実がある中で患者さんにとっての幸せとは何か考えなければならない今後に向けて、医療者として医療人類学を学ぶことの必要性を感じました。


※一つの事象に対して、さまざまな解釈があることはもちろん理解していましたが、解釈のみならず意味付けも人それぞれであったり文化によって異なるということを学術的に学ぶことができたと思います。また世の中は呪術だらけであることを知るとともに、もし自分の患者が強固に呪術に嵌ってしまっている場合にはどのように導いていくのがベストなのか考える必要があるのかなと思いました。