活動報告

自主研究演習レクチャー①「生命倫理学入門」

今年度も当教室に3年生6名が自主研究演習(教室配属)で配属となりました。今後約1ヵ月半の期間で、特別講師によるレクチャー受講(5回)、地域医療実習(小谷村診療所・南牧村診療所・佐久総合病院小海分院)、諏訪中央病院実習、丸子中央病院訪問看護ステーション実習、丸子包括支援センター見学、当教室イベント協力、などを予定しています。

5月27日(金)には、第1回目のレクチャーとして、保健学科の玉井眞理子先生に「生命倫理学入門」と題してお話いただきました。

以下が、学生の感想の抜粋です。

・生命倫理について詳しく授業を受けたのは初めてだったが、これから医師になる上で理解しておく必要がすごくあると思った。映画での、腎移植をさせるかさせないかという問題やドナーとして生まれた子の問題は理解できる部分もあると同時に正解のない難しい問題だと思った。ドナーとして生まれた子の、自分の意思で決めたいという部分に共感できた。医療の倫理は、正解がなくグレーな部分が多いからこそ、結果を出す過程、プロセスの倫理を大切にする必要があると思った。

・生命倫理学は白黒をはっきりさせる学問ではなく、どこまで許容できるかという価値観のグラデーションに対する根拠を考える学問であるといった先生のお言葉に感銘を受けました。後半のディスカッションでは、人によって様々な切り口や考え方があるのだと実感すると同時に、自分の意見をもっと深め言語化できるようになりたいと思いました。生命倫理には答えがないため難しいと思っていましたが、正解がないからこそ奥深くて興味深く、議論によって様々な意見を知りたくなるのだと思いました。医学を生命倫理学の立場から見るという経験は今までになく、充実した時間を過ごさせていただきました。