8月6日（金）に、信州大学医学部附属病院呼吸器・感染症・アレルギー内科　和田洋典　先生、同　看護部　集中治療室　金子香代　副師長、同　薬剤部　医薬品情報管理室　村井健太郎　先生、を講師にお迎えして、「松本深志高校COVID-19 オンライン講演会」を開催しました。
同校の1年生が約100名、信州大学医学部医学科地域枠入学の1、２年生が20名参加しました。

①COVID-19全般　（和田先生）

②COVID-19の看護（金子副師長）

③COVID-19の治療薬（村井先生）

①和田先生のご講演への感想抜粋

・高校の生物の授業と絡めながらのお話で、とても分かりやすかったです。細菌とウイルスの違いやコロナウイルスの構造など、知っているようで実はよく知らない事を詳しく今回学べて、とても良い機会になりました。感染性の強い変異株が増えていることが残念ですが、自分にできる対策をして、自分も他人も守りたいです。

・まだ知らなかったことが多く、報道だけでは分からなかったことを沢山知ることができて、これからは正しく恐れるということができそうです。

・一般的なコロナウイルスと新型コロナウイルスの違い、ワクチンがどのように働くのかなど、前々から疑問に思っていたことを解決することが出来、良かった。

・全体的な生物の知識を最初に復習していたので高校生にもわかりやすい内容であったと思う。私自身も知識を整理できた。また、とくに信州大学での1例目の患者さんへの対応を詳細に教えて頂けてとても有意義であった。情報が無い中の試行錯誤であったり、経過観察を細かにしながら予後まで考えた治療を行っていくことの意義や具体例を、しっかりと学ぶことが出来た。

・今まで、新型コロナについての知識は漠然としたものを多く持っていたが、感染や検査の仕組みを詳しく知り、知識を深めることができたと感じる。また、重症患者の実例を知り、深刻さを実感できた。

②金子副師長のご講演への感想抜粋

・看護師さんの立場からコロナに関するお話を聞いたことがなく、とても興味深かった。医師による治療の補助に加えて、看護師さん達にしか出来ない、より患者さんの心身のケアにこだわったお話をお聞きすることが出来てよかった。説明もスライドも分かりやすかった。

・身体的・精神的に大変な中でも、患者さんへの対応が作業のようでなく配慮を行き届かせていたり、精神的な支援を行ったりしているということを聞いて、頭が上がらないなと思いました。

・看護師の方だけでなく、医療スタッフ全員が、日頃から「より安全に、より快適に、よりよく」を心がけて仕事をしていることがわかった。また、逼迫地域への看護派遣の話を聞いて、沢山の不安があるけど、患者さんのために尽くすことができて本当にすごいと思った。

・患者さんに対して、「声なき声に耳を傾けて」ケアを行うとおっしゃっていたことが印象的だった。またコロナウイルス感染症の患者さん達に1番近くで関わっているからこその大変さや不安もあると分かり、そのような状況下で患者さんと医師・ご家族の架け橋になっていてすごいと感じた。

・現場で働く方の声を聞かせていただき、ありがとうございました。患者さんのために全力で働く事が大変であり、リスクも背負っているということがよく分かりました。でも、派遣や精神的ケアを行うプロの技の看護って、かっこいいと感じました。

③村井先生のご講演への感想抜粋

・ニュースで聞いたことのある薬剤など、一般的なジェネリック薬品の知識からコロナウイルスに対する正しい治療法について知ることが出来てとても良かった。作用機序の違いを押さえることが出来て、家族にも是非説明したいと思った！

・治療薬の話はあまり知らなかったので、とても勉強になりました。COVID-19が出始めの頃に、査読が不十分な論文が出ていたという話が印象に残っていて、情報の見極めは本当に難しいことだなと感じました。

・薬品名と商品名と社名とが混同しているものや、どこに効くどんな薬なのか分かっていないものもあったので、とても面白く説明を聴かせていただきました。

また、世の中に出回るたくさんの情報の信憑性をよく考えることの大切さが分かりました。

・コロナに対していくつか治療薬がある中で、それらがどのような働きで区分できるのか、また、対象者や副作用の違いなどはまったく知識がなかったので、とても勉強になった。さらに、試験段階に関しても、臨床試験しか知らなかったので、学ぶことが多かった。

・私はCOVID-19の治療薬に何種類もあることにまず驚きました。また、一回目のワクチンと二回目のワクチンでは他社のワクチンを使ってはいけないなど、これから私もワクチンを打つにあたって必要な情報を知ることができて良かったです。