第4回男女共同参画セミナーが開催されました
2018.12.20更新

平成30年12月1日(土)に信州大学医学部にて第4回男女共同参画セミナーが開催され、医学科1年生男子や工学部男子、学生結婚された医学科3年生ご夫婦、若手医師やベテラン医師の方など、40名の方々のご参加をいただきました。
まず最初に、駒津光久先生(副学部長・内科学第四教授)よりお心のこもった開会のご挨拶をいただきました。
本年度は①信大の医学科学生が描いている将来の医師像は?
②信州の子育て世代の女性医師は、どう働いている
の?
③全国の子育て世代の医師支援には、どんなものが
あるの? 以上3点に的を絞りました。
講演に先立ち、信大で勉学に励む今の医学科生が、医師としての将来像をどのように考えているか、大変興味深い結果となったアンケート結果を提示しました。
引き続いて、日々の激務をこなす医師でもあり、子の親でもある各世代を代表する4名の先生方に、ありのままの医師人生を語っていただきました。
信州大学小児科学教室教授の中沢洋三先生からは、教授としてのお立場から女性医師のキャリア支援についてのご方針と、信大の女性小児科医の皆さんの素晴らしいご活躍ぶりについてご講演いただきました。
引き続いて、医師として・母としてご活躍中の佐久医療センター・小児科の降籏めぐみ先生、信州大学初期研修医2年目の山崎史織先生、安曇野赤十字病院・救急科の秋田真代先生のお3方にご講演をいただきました。
引き続きまして、テーマ「女性医師のキャリア形成と働きやすさ」としてパネルディスカッションを行ない、パネリストを長野県庁医師確保対策室長の徳本史郎先生とご講演いただいた先生方にお努めいただき、フロアの学生さん、パネリスト同士、それぞれに新しい提案やアイデアの披露など熱い意見を交わし合い、有意義な討論の時間となりました。
セミナー終了後「第1回長野県女性医師等キャリア支援連絡協議会」を開催しました。議題として、
①職場の理解について、②相談窓口について、③勤務体制について、④診療体制について、⑤保育環境について、⑥復職支援について、⑦その他、をあげられ、それぞれについて「課題」「効果的な支援策」「実際に行われている例」「新たな提案」について議論しました。
女性医師が自信を持って働き続けるためには、
①初心を忘れず、周囲の協力と理解に感謝して、今この一瞬を大切に、学び続ける姿勢を
持って、自分が選んだこの仕事に向き合い、一人の医師として、人として生きていく。
②学生アンケートでは「同僚の医師と助け合い、励まし合いながら、あらゆる公的・私的
援助を利用して、家庭生活と仕事の双方を完璧に両立したい」という新しい意識が明ら
かとなった今、女性医師の活躍は、若い世代の未来に繋がっていることを、私たち女性
医師はもっと自覚し、日本国民の健康を守る医師としてこれからも、たゆまぬ努力を続
けていく。
以上2点が大切なのではないかと、参加者で確認し、閉会となりました。
★この会の内容は「長野県女性医師等キャリア支援連絡協議会報告書」としてまとめ、全国医学部長病院長会議事務局へ報告いたしました。