活動報告

「多職種 ごちゃまぜ 研修会in 松本」が開催されました

7月28日(土)信州大学松本キャンパス旭総合研究棟にて、宮崎大学医学部地域医療・総合診療医学講座教授の吉村 学先生を講師にお迎えして、「多職種ごちゃまぜ研修会 in 松本」を開催しました。県内各所様々な施設から様々な職種(薬剤師、医学生、看護学生、看護師(大学病院、市中病院)、保健師、社会福祉士(地域包括支援センター)、理学療法士(病院、訪問リハビリセンター)、作業療法士(訪問看護ステーション)、介護支援専門員、病院・介護施設事務職、福祉ひろばコーディネーター、MSW、医師)の52名の皆さんに参加いただきました。

吉村先生の地域医療・在宅医療の実践と主に医学生への地域基盤型教育についての「地域医療は面白い」と題しての基調講演の後に、7グループに分かれてロールプレイを行いました。

ロールプレイのセッティングは、在宅療養を希望する患者さんの退院時カンファレンスで、患者さん本人、病棟主治医、病棟師長、病院MSW、訪問看護師、民生委員、地域包括の保健師、在宅医療の先生、に扮し(自分の職種以外の職種で)、それぞれの役に与えられたセリフ、シナリオ、ならびに各自のアドリブに基づいてロールプレイを行いました。
その後、実際の事例がどのような経過を辿ったのかの解説があり、各参加者が模造紙に役割を演じての感想を記入し閉会しました。

研修会の参加の皆さんの感想の抜粋は以下の通りです。

☆ロールプレイは他職種の気持ちを想像出来た。他職種の気持ちを考えてのカンファレンスは現場ではないため、新鮮だった。
☆多職種の業種の方とそれぞれ違う役割を演じて楽しかった。連携を上手くする6つの要素を意識した関わりを実践したいと思った。
☆とても楽しい勉強会でした。元気をもらって明日から又頑張ろうと思っています。
☆経験が浅く、余裕のない日々ですが、自分以外の職種についてや、本人を取り巻く環境(家族、近所の様子など)を多面的に見ていくことの重要性を知りました。
☆ロールプレイをして、他職種の理解が少し出来たかなと思います。チームの力、多職種との関係性作りとても大切だと感じます。チームの力を引き出す役割を担えたらと思います。
☆今後も事例検討などロールプレイを通して、柔軟な考えが出来るようになりたいと思いました。他職種の方と話合えることが少ないので このような機会は貴重でした。
☆ロールプレイ、他職種の立場になる経験が良いと思います。このような会を設けていただき感謝しています。
☆立場を変えて考える機会を頂き有り難うございました。地域と医療がつながることが大切だと感じました。本人の意思選択「地域包括ケアシステム」どんな花を咲かせたいか、一人ひとりの花を咲かすための支援、関わりを考え続けていきたい。
☆違う職種の立場で考えるというのは新鮮でした。会場まで4時間かかりましたが、また参加したいです。
☆日頃地域に出向く仕事をしている中で、チームづくりは本人の暮らしを支えるものだと改めて感じた。本人の意志を専門職がそれぞれの立場で、どう引き出せるのか、また明日より考えていきたい。職種の立場や役割を連携していく中で学んでいきたい。
☆学生を交えてのごちゃまぜ研修会とても新鮮でした。
☆職種を変えてカンファレンスする事で視点が変わって良かった。自分の立場からの意見だけでなく他の職種の事も考えてチームを作っていきたい。
☆ロールプレイが本当に勉強になった。人を演じて、他職種が連携してくれることで安心感がすごくあると思いました。

短い時間でしたが、多職種連携教育の定義にあるように、"複数の領域の専門職者が連携およびケアの質を改善するために、同じ場所で共に学び、お互いから学び合いながら、お互いを学ぶこと"ができたと考えます。また、6つのドメインからなる多職種連携コンピテンシーについての認識も深めることができました。