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 普段の座学を離れて、医学研究に実地で触れることは、教科書の中のたった1行の内容でも、何年もの膨大な努力の成果であり、その陰には、教科書に記載されるに至らないまでも、さらに膨大な研究成果の数々があること、そして、その研究成果を上げるために全世界の心ある医師、医学者達が、全力を傾けて努力していることを知る良い機会です。

 正解がある通常の学生実習とは異なり、研究とは、答えを誰も知らない問題に対して答えを出そうとする仕事であり、さらに言うならば、どのように問いを発してよいかもわからない、問題の所在さえ明らかではない事象に対して、世界の誰も考えたことのない問いに自ら気づき、自ら答えを出す作業です。

 数千年の医学の進歩を経ても、今なお医学は最も未熟なサイエンスであり、教科書は日々書き換えられています。つまり、現在皆さんが手にしている教科書は、これまでの医学研究の集大成であると同時に、多くの問題を提起してくれる研究の虎の巻でもあるのです。

 臨床の実地では、そのような未熟なサイエンスとしての医学の上に立った医療を、医師は責任をもって行わねばならず、患者さんはそれに頼らざるをえないという現実があります。多くの克服されてきた疾患とは裏腹に、それ以上に多くの克服されるべき疾患があり、数えきれない患者さんが、自分の残り時間をカウントダウンしながら、医学の進歩を切望しているのです。

 自主研究演習の6週間は、それ自体でわかりやすい達成感を味わうにはあまりにも短いかもしれません。しかし、多くの研究者が、患者さんの期待に応えようと、もどかしい努力を人生を賭して行い、それを楽しんでいるということを、この自主研究という小さな窓を通して感じていただければ幸いです。
 そして、医学の勉強に疲れた時、多忙の中で医師としての目的を見失いそうになった時、この経験が少しでもお役に立てば嬉しく思います。


平成28年度自主研究   

細胞培養から動物実験まで積極的に実験に参加していただき、興味深い結果が得られました。



平成27年度自主研究   

とても面白い成果が得られました!