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お知らせ

遠藤守信特別特任教授、"日本毒性学会特別賞" を受賞

2014.07.08

第45回日本毒性学会において授与された特別賞の賞状と盾

第45回日本毒性学会において授与された特別賞の賞状と盾

 

 

遠藤守信特別特任教授は、さる7月3日第45回日本毒性学会(神戸国際会議場)において、特別賞を授与されました。この賞は社会における毒性学の認知度の向上、発展、充実に大きく貢献した同学会非会員の研究者を対象に授賞者数は毎年最大1名とされ、同会理事長から賞状、副賞が授与されました。授賞式に引き続き、受賞講演がとり行われました。

 

遠藤特別特任教授は、材料研究者の立場から毒性学、医学、バイオロジーの研究者と協力してナノカーボン及びカーボンナノチューブ(CNT)の毒性・安全性について研究されてきました。特にCNTについては、多層カーボンナノチューブを日米欧の主要安全性評価研究機関へ先駆的に提供し、CNTの社会受容の進展を目指して積極的に共同研究を進めてきました。その結果、CNT毒性評価の標準化と安定した毒性・安全性に関するデータ蓄積が進展しました。さらに、ナノテクの“Responsible Development”の観点から“Design Safe Nano”を提唱することによって、21世紀の材料開発のモデルを示し、“Safe Innovation”に向けてナノ材料分野と毒性、医学、生化学分野の共創のあり方を世界に提示されてきました。米国労働安全衛生研究所(NIOSH)との共著論文を多く発表し、2010年には米国Center of Disease Control(疾病予防センター)からAlice Hamilton AwardをNIOSH研究者と受賞しています。またナノ物質の安全性に関する国際会議での特別講演(ヘルシンキ、名古屋)も行っています。今回の受賞は、これらの貢献に対して顕彰されたものです。

 

この受賞を機に、遠藤特別特任教授は『関係者に厚く御礼申し上げます。“Safety for Success”を基本理念に先端カーボンが広く社会貢献できるよう引き続き本学学生、教職員の皆様とともに研究に励みたい』と、信念を語られています。

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