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お知らせ

2月8日(土)「工学部 卒業生懇談会」を開催いたしました

2014.02.27

d集合写真.jpg 工学部では2月8日(土)、「工学部 卒業生懇談会」を開催いたしました。
 この懇談会は、学内外からのご意見を踏まえ、工学部の教育課程の見直し等、さらに充実したものにしていくための取り組みの一環として開催されました。また、実際に本学で学び、すでに社会の一線で活躍されている先輩の姿を見ることが、後輩学生にとって勉学や今後の進路決定に際して大きな手がかりとなるであろうという考えのもと、今年度からは在学生に対しても広くお知らせし、参加を募りました。                        

   当日は、さまざまな分野・職場で活躍されている、30代を中心とした5名の卒業(修了)生に出席いただき、卒業後に感じた「本学で学んでよかったこと」や「現在も活かされていること」、今でも懐かしく思う授業・学生生活について、また、今後このような授業・教育があれば工学部がもっとよくなるのではないか、というようなことについて語っていただきました。
  この日は、近年稀に見るあいにくの空模様であり、さらには全国的に積雪による交通機関の混乱が相次ぎ、残念ながら急遽欠席となってしまった卒業生の方もいらっしゃいました。しかしながら、予定よりも多くの教職員・在学生の参加があり、懇談会後の懇親会も大いに盛り上がり会話が弾んでいた様子でした。                                     
  卒業生は久しぶりに指導教員の先生方と語り合い、先生方は頼もしく成長した教え子と肩を並べ、そして在学生たちは身近に感じる先輩方の姿に、未来の自分の姿を想像することができたのではないかと期待しています。在学生を交えての懇談会は初めての企画で不慣れな点も多くあったと反省しきりですが、卒業生の方をはじめ、参加者の皆さまから忌憚のないご意見、未来へ向けたご提案、お褒めのお言葉など様々いただくことができました。
 今後はさらに多くの方に参加していただけるよう、また、反省点を改善し、楽しむだけでなく参加者の糧となるような運営を心がけてまいります。 

以下、当日の懇談内容など、一部をここに掲載させていただきました。是非ご覧ください。

≪最初に≫
本学の4年間で、今も懐かしく思うことはありますか?
 ○勉強も、勉強以外でも、様々なことが懐かしく思い出されます。

    (各種授業、サークル、アルバイト、大学祭など)
 ○研究室での研究は、今の私の基礎の一部です。研究開発職では、研究室でしっかり研究していない

    人は、旧帝大出身であろうと会社で役立てません。

 

≪教育内容に関して≫
「あの授業はよかった」「今の自分に役立っている」という授業や学習体験はありますか?
 ○院生時に使用した分析機器(SEM、XRD、EPMA、他)は、現在の業務でもこれら分析機器による結

    果を検討する機会が多いため、原理を含んで学んだ知見と併せて非常に約に立っています。
 ○UMLやオブジェクト指向設計などの現在業務で活用している手法や知識。
 ○研究室での研究姿勢が一番役に立っているかと思います。

ご自身にとって、今も役立っている学習体験があればお教えください
 ○プレゼン体験、学会出席、ポスター発表、チームのコミュニケーション力、リーダーシップなど。
 ○研究室に入ってからの輪講は、調査の仕方、論文の読み方、結果報告といった点で、現在の仕事に

    も通じることを学習出来ました。
 ○研究室での実験、報告。特に考察。研究するためのお金をいかに(会社から)引き出すか、という時に

    考察も必要となります。

 

≪大学生活に関して≫
学生時代をふりかえって、クラブ活動やその他の活動、日々の生活など、あの時にやっておいてよかっ

たと思うことはありますか?
 ○一人暮らし。初めて自立して生活する中で、料理や掃除等を通じ、親のありがたみを感じました。

    共働きの現在も(家事分担できるため)嫁に怒られません!
 ○大学内のサークルでは身内のみなので責任感などは養いにくかったです。社会に出てから外との交

    流や責任感が養えることも必要と感じました。一回り以上年上のOBとのやり取りなどで、電話対応に

    ついては鍛えられました。
 ○接客のバイトは経験しておいてよかったと思います。チームで仕事をする上でのコミュニケーションに

    活きています。会社では1人でという訳にはいかないため、人との接点を持っておくことも大事です。

 

≪先生や学生同士の交流について≫
大学の先生や当時のお友達との交流はありますか?
 ○大学の先生及び当時の友人らと交流はあります。仕事柄、情報収集にも、どちらにも役立っていま

    す。
 ○研究室が一緒だった同級生とは、現在でも交流が続いています。研究室の先生にも共同研究先の他

    学部に訪問した際に、数度寄らせて頂きました。

どのようなことで交流が続いているのですか?
 ○年に1度のOB会(飲み会)の他、友人たちとはスノーボードや飲み会などで交流しています。
 ○ソーシャルネットワークで互いの近況を連絡しています。結婚等のイベントがあれば、参列、もしくは電

    話で祝福の言葉を贈っています。
 ○年に数回会って仕事・技術についての情報交換を行っています。

 

≪本学全般に関して≫
本学で学んでよかったと思うことはなんですか?
 ○不自由を感じることなく学ぶことができる環境が整えられており、学んでよかったと思います。
 ○松本、長野と2つの都市で、多くの友人と学業、生活を共に過ごせたこと。化学分析機器を多数使用

    できた点が非常に良かったと思う。
 ○他の大学生はもっと努力しているということ。世界での研究と自分の立ち位置のギャップ。

社会人として、信大の良さはどのようなところだと思いますか?
  ○企業又は県をはじめとした支援機関と連携する組織があり、産業振興に貢献されていると思います。
  ○信大生は他人の意見を聞き入れ、行動する人材が多いと思います。高学歴の大学出身の方はプライ

    ドが 高く、他人の意見に耳を貸さない人がいると感じています。
  ○卒業生が、全国各地に、多種多様の企業にいること。総合大学として、専門分野が異なる色々な学部

    があること。
 ○大学名で選ばれるレベルの大学ではないと思います。ただし、旧帝大学生にも負けずに社会で戦って

    いける潜在能力を持った学生も在籍していると思います。(信大に限りませんが)

 

≪今後の大学改善の参考に…≫
学生時代にもっとやっておけばよかったと思うことがありますか?
 ○英語と、外国人とのコミュニケーション。海外へ短期留学しておけば、もっと視野が広がったと思うこと

    が多々あります。大学として短期留学、交換留学の制度が充実してればと思います。
 ○インターンシップを活用して、実際に現場の雰囲気を知ることができれば良かったと感じます。アルバ

    イト等も利用し自分から現場に行った経験のある人は「できる」人が多いと感じます。

このような授業がもっとあったらよかったと思うものはありますか?
 ○他学科あるいは他学部の学生とグループを組むような、総合的な学習(某製品の開発から販売まで

    を企画し、企業等の有識者に評価してもらうなど)があっても面白いかもしれません。
 ○もっと体験型の講義が多い方が良いと思っています。理論も大事なのですが、物事を覚えるには継続

    的に手を動かすことが必要だと感じているためです。
 ○技術職の観点ですが、人前でプレゼンテーションする機会が多数あります。慣れが一番大きいと思い

    ますが、他人に説明するには基本的なスキル(アピール方法等)の知識が必要かなと思うので、プレ

    ゼン能力が向上する授業があってもと思います。
 ○「学生は、理論は分かっているが実際に何かを作ることができない」とよく言われています。授業内で

    実際の経験をさせてもよいのでは…?
 ○実践で用いることが出来る英語。学生時代は先生に言われてもやりませんでしたが、入社2年目1人

    で海外に行かされました。英語ができない=仕事ができないと判断される部分もあります。

 

《在学生から卒業生への質問・Q&A》
 Q.英語・プレゼン能力が必要ということですが、具体的には?
 A.英語は高校の単語、文法で充分。アジアの人が日本人より良いのは堂々と喋ること。プレゼンは考

      察から、人に話すことを意識します。
 A.報告書=結果を書くだけですが、プレゼン=相手を納得させることです。手の動きや喋り方等、上手

      な人のプレゼンを多く見ることも大事です。

 Q.3年生後期頃、どんなことを考えていましたか?
 A.行政として様々な企業と関わる公務員を志望するか、ものづくりの企業側に進むか迷っていました

      が、ちょうど今頃のこの時期に進路を決めました。

 

《当日アンケートから》
本日の感想をお聞かせください。
 ○ざっくばらんな雰囲気を想像していましたが、学部長や各学科の先生方も多くいらしたので、少々固く

    なってしまいました。また、対談する際の席が記者会見のようで、もう少しラフな形態が良かったかと

    思います。〔卒業生〕
 ○学生の就職のためなのか、大学の改善のためなのか、焦点が絞れずに議論が進んでいた感があり

    ます。〔卒業生〕
 ○英語・プレゼンテーションが大切だとわかりました。〔在学生〕
 ○普段聞けない社会人の方のお話が聞けて良かったです。とくにプレゼンテーション力が必要になるこ

    とは聞けて良かったです。〔在学生〕
 ○非常につまらない。予定調和な質問ばかりで意図が分からなかった。本当に変える気があるなら、在

    学生と卒業生、先生方が意見をぶつけ合うくらいしてほしい。〔在学生〕
 ○在学生の立場から聴講しましたが、社会においてどの職場においても必須とされることは対話力であ

    ると感じました。そのために今やるべきこと(在学中に)を指摘頂けたことは大変有意義でした。その

    中でも、プレゼンテーション能力や英語力は在学時から培っておくべきことであると感じました。〔在学

    生〕
 ○様々な学科の方のお話を聞いてその学科の特色などを知ることができ、よかったです。ただ、理系職

    の人ばかりの話だったので、文系職に就職した人の話を聞き幅広い視点を持ちたかったです。〔在学

    生〕
 ○予定調和の質問・応答が多すぎます。情報量も少なく、これで情報が取れたと思うなら調査能力を疑

    います。〔教職員〕
 ○卒業生の方々から、在学時に講義や大学生活などに対してどのように思っていたのかを知ることがで

    きて、有意義でした。特に私が担当している講義の感想を聞くことができたので、今後の講義に取り

    込んでいきたいと思いました。〔教職員〕

 

本日の運営において良かった点・改善すべき点がありましたらお聞かせください。
【良かった点】
 ○時間配分、懇談の項目・内容〔卒業生〕
 ○色々な立場の方々(卒業生・在学生・教職員)が参加されていた点〔卒業生〕
 ○卒業生の方々から色々なお話を聞くことができたのは大変良かったです。〔在学生〕
 ○在校生の参加があるのはgood!〔教職員〕
 ○あらかじめアンケートを取り、その内容に沿って話を進めるのは良いと思いました。〔教職員〕

【改善点】
 ○学生の参加人数をもっと増やしてもらいたいと思いました。〔卒業生〕
 ○テーマをもっと具体的に絞った形にした方が良かったのではと感じました。〔卒業生〕
 ○先生方の意見をもっと聞くことができれば良かったです。〔在学生〕
 ○話の内容が似通うことが多かったので、同じ質問を全員に答えてもらう必要はなかったと思います。

    〔在学生〕
 ○時間をもっととった方が色々なお話がきけて良いと思います。〔在学生〕
 ○できればもう少しフランクな会にしてもらえるとありがたいです。〔在学生〕
 ○意見を本音で出しにくい場だった。〔在学生〕
 ○ありきたりの質問ではなく、問題点や彼らの感性をもっと浮き出させる会話が必要です。〔教職員〕
 ○パネルディスカッションのような形式は少し固いかなと思いました。〔教職員〕

その他、ご意見やご感想、次回に向けての要望などがあればお聞かせください。
 ○最後まで目的がわかりませんでした。事前質問の内容を答えるだけであれば、呼び集める必要は

    ないです。事前質問に対して、詳細を深める・議論することが呼び集めて懇談会を開く目的ではな

    いかと思います。現状への不足点から目を背けようとする会議を繰り返すだけでは改善はされませ

    んし、形だけの会を繰り返すのみです。どこを目的にするかを設定した上で、そのポイントに対して議

    論を深めていく必要があったのではないかと思います。(中略)今回の話では一般的な大学としての

    総論であり信州大学としての特色をどのように出していくかを本来考えなくてはならないのではない

    かと思います。〔卒業生〕
 ○学生の意識を高めるような工夫を大学はするべきだと思います。〔在学生〕
 ○またやってほしいです。〔在学生〕
 ○在校生とのcrosstalkをもっと増やしてみてはどうか?職員からの質問もあればよいのでは?〔教職

    員〕
 ○学生や教職員の参加人数規模をもう少し大きくしてはと思いました。また、開催日も平日にする、

   複数回開催するなど、在学中の学生に聞いてもらう機会を増やしては、と思いました。 〔教職員〕

 

懇談会全体の様子.JPG

 

 

 

 

 

 

                                             

                                

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