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磁気を用いたカプセル内視鏡に関する研究(2016.03.24)

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磁気を用いた大腸用カプセル内視鏡長時間停滞解消の概念図
磁気を用いた大腸用カプセル内視鏡長時間停滞解消の概念図
平成27年度磁気健康科学助成金授与式
平成27年度磁気健康科学助成金授与式

研究に関するご報告です。2016年3月15日(火)経団連会館で行われた平成27年度磁気健康科学助成金授与式に田代准教授が出席しました。2015年9月より藤田保健衛生大学消化管内科の大宮直木教授と共に行っている「カプセル内視鏡の腸内長時間停滞を解消する磁気バイブレーション装置の開発」に関する研究に対し,助成金が授与されました。イスラエルの記念切手にもなったカプセル内視鏡は,今まで困難であった小腸の観察が行える画期的な検査法を生み出しています。2014年度からは、日本人のがんの死亡率上位を占める大腸がん検診へも使用できるように保険適用が開始されています。一方,2015年の日本カプセル内視鏡学会ニュースレターによると被験者の2割程度の確率でカプセル内視鏡が大腸屈曲部等で長時間停滞を起こしてしまうという症例が報告されています。本研究は,

(1)カプセル内に磁石を持たない

(2)リードスイッチ(磁気スイッチ)による電源管理

という市販のカプセル内視鏡を対象とします。長時間停滞に対して外科的摘出等ではなく,発想の転換から磁気を用いた解決法をいち早く実証することを目的としています。半年間は資金なしで頑張ってきましたが,今回の助成金授与を契機に研究をすすめてまいります。

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