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イネ(Rice)の研究内容 (2010) |
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イネ(Rice)
日本中で盛んに研究されている作物ですが、日本人の主食であり、農村風景の中心としても、まだまだ追求することがたくさんあります。昔のとにかく多収を目指す研究から、環境にやさしいことや温暖化対策など時代によってテーマも変わってきています。
『有機栽培をテーマとした研究』
・有機肥料を用いて栽培されたイネは食味が良いと言われていますが、収量は化学肥料を用いたものに劣ります。有機肥料と化学肥料を併用することによって、食味を保ちつつ収量の低下を抑える研究をしています。
『遅植え・省力化栽培をテーマとした研究』
・日本の農業を支えている零細農家の多くは、兼業農家等の採算をとる工夫をしている。コメの品質向上・維持と、農業の省力化が求められる中で、高温登熟によるコメ品質低下の防止と秋肥施用の省力化を狙いとした研究をしています。
『中山間地稲作をテーマとした研究』
・日本の半分は中山間地といえますが、山間地は日照時間が短くなることや水温が低いなど、水稲栽培には不利な地形です。ですが、このような中山間地で、良食味米を生産している農家があります。中山間地での良食味米生産につながるイネの生育を明らかにするため、長野市の中山間部の農家水田で調査しています。
イネの実験では4月播種、5月に移植があります。移植後からは調査や水田の管理などやることが一番多いです。除草など作業のピークは6月・7月で、それを過ぎれば落ち着きます。研究室のメンバーで一番協力して作業する実験です。
水田について知っているようで知らないことが多く、発見の毎日です。実験を行っているときには達成感と充実感があります。 |
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