本文へスキップ

信州大学農学部生命機能科学コース

研究テーマPROJECT

認知症の予防・抑制に関する研究

生体中では,様々なタイプのタンパク質分解酵素が固有の阻害物質と絶妙なコンビネーションを組んで生体内恒常性維持を担っています。プロテアーゼやインヒビターの生分解性も生体内では重要です。シスタチンは生体内では遺伝性アミロイド性脳出血を引き起こすとされており,BSEのプリオンと同様のアミロイドジェニック性タンパク質です。本研究室では,このタンパク質をモデルに認知症予防対策の糸口を見出そうとしています。

アンチエイジング機能性食品の開発に関する研究

高齢化社会の進展とともに,抗老化(アンチエイジング)への関心は急速に高まっています。我々はこれまでの研究で,どのような天然食素材が抗老化作用(脳機能低下抑制,皮膚老化抑制など)を示すか,老化促進マウスを用いた動物実験により明らかにしてきました。その作用機序の一端として抗老化関連遺伝子の発現が増加することを見出しています。今後の展開として,加齢による認知機能低下の防止や若々しい肌状態の維持など次世代型機能性食品としての活用が期待されます。

アレルギーの改善に関する研究

現在,多くの人が食物アレルギーや花粉症に悩まされています。我々はこれまでに,マメ類や根茎類などの農作物の中に花粉症状を改善する機能を持つ成分があることを明らかにしてきました。この成分を花粉症モデルマウスに長期摂取させることで,花粉症状が軽減することを報告しており,抗アレルギー食材としての活用が期待されます。また,食物アレルギー克服の切り札と言われる「免疫寛容」を効率よく誘導させる戦略のもと,抗原タンパク質への分子修飾を用いて「安全で効果の高い食物アレルギー免疫療法」の開発に取り組んでいます

機能性食素材の高機能化に関する研究

現在,伊那谷の企業・市町村と連携し,地元食材の生活習慣病予防効果を最大限に生かした新規機能性食品の開発に取り組んでいます。このとき,単に生理活性因子の探索を行うだけでなく,分離同定されたものについては,グリコシレーション,ホスホリレーション,あるいはアシレーションを施し,優れた分子表面機能特性を示す多機能性食材の開発についても取り組んでいます。


information

大学院生 募集中!

興味のある方は,まずご連絡ください。研究室訪問を歓迎します。