•  スマート林業に関わる知財技術


 加藤正人教授らが開発したスマート林業に関する知財技術について紹介します。これらは先進技術の人工衛星、ドローン及びレーザ計測を用いた革新的なイノベーション技術であり、現在、人手と労力を要しているサンプル調査によるアバウトな森林資源や収穫調査、間伐の選木方法や伐採木の確認と検査業務を、安全・短時間・科学的な全数調査による革新的な省力化技術として日本林業の成長産業化に期待されています。

 開発した知財技術やモデルの輸出産業化を目指し、PCT(特許協力条約)に基づく国際出願を行うこととし、5件目の「森林資源情報算定方法及び 森林資源情報算定装置」について、JST(科学技術振興機構)から特許性と有用性が期待できるとしてPCT出願支援の採択を受けました(20192月)。
 精密林業計測株式会社は権利者の信州大学から独占的特許実施許諾を受けています。関心のある企業様との再実施許諾(ライセンス契約)も検討中です。


1件目

発明の名称        樹種分類方法及び樹種分類システム、森林現況情報の作成方法及び森林現況情報の作成システム、間伐対象区域の選定方法及び間伐対象区域の選定システム
特許査定          :特許第4900356 
登録日            2012113
発明者             :加藤正人
権利所有者     :国立大学法人信州大学

出願者       :めぶき特許事務所
特徴              :人工衛星や航空機に搭載された空間分解能1m以下の高分解能光学データを用いて、単木の樹種別樹冠区分、樹冠の混み具合と大きさから林相のゾーニング、優先度の高い間伐地を半自動区分する技術


2件目

発明の名称:樹木本数算定方法及び樹木本数算定装置
特許査定 :特許第4858793 
登録日  :20111111
発明者  :加藤正人
権利所有者:国立大学法人信州大学
出願者       :めぶき特許事務所
特徴     :日本には1千万haの針葉樹人工林があるが、災害の起きやすい放置された間伐地(細い木が密生する不健全な林)が増加している。目的は、人工衛星や航空機に搭載された高分解能光学データを用いて、樹種別本数を自動的に区分し、小班ごとの森林境界内の樹木本数を自動算定する技術


第3件目
発明の名称 
       松くい虫の被害区分算定方法及び松くい虫の被害区分算定装置
出願番号            :特願2016-54551
登録日        :2016年3月17日
発明者    
    :加藤正人、竹中悠輝、トウ ソウキュウ  
権利所有者   :国立大学法人信州大学   

出願者       :めぶき特許事務所
特徴
                 :アカマツの健康度合いは樹葉の反射分光スペクトルに違いがあることがわかり、高分解能人工衛星や航空機から広範囲かつ高精度に松くい虫の被害区分を行う。  健全木、感染木(当年生被害木:葉が黄緑に変色し元気のない松)と枯死木(前年度被害木:葉が茶色になって枯れた松)の本数を半自動カウントし、被害区分図、被害率、被害材積量を算定する方法である。市町村の求める緊急性の高い松くい虫被害対策に極めて有効な技術開発であると共に、国際的にオリジナルな技術



4件目 

発明の名称        森林資源情報算定方法及び森林資源情報算定装置

出願番号         :特願2016-227207 
出願日             :2016年11月22日
発明者          :加藤正人、トウ ソウキュウ
権利所有者      :国立大学法人信州大学
出願者       :めぶき特許事務所
特徴    :
最先端のドローン及び航空機のレーザ計測から、広域の森林を対象に、森林の3D化、1本単位での樹木位置、精密樹冠、樹高、胸高直径、樹種、材積を高精度に半自動で算定する方法を開発した。森林管理署、県・市町村、森林組合、木材生産業者が求める森林管理と経営に極めて有効な技術開発であると共に、国際的にオリジナルな技術



第5件目
発明の名称        森林資源情報算定方法及び 森林資源情報算定装置

出願番号          :特願2018-076426  PCT国際特許出願 JST支援採択
出願日             2018411
発明者            :加藤正人、張桂安
権利所有者       :国立大学法人信州大学

出願者       :めぶき特許事務所
特徴                :本技術は、森林調査をせずに普及型ドローンの空撮から、オリジナルな階層別の樹高算定方法をもとに、1本単位での精密な森林資源情報を提供する。当該手法は、航空機、ドローンなどのレーザ計測の点群データにも使用でき、適用範囲が広い。レーザ計測で開発した技術を、普及を前提に生産現場で安価
な普及型ドローンのRGBカメラ(Phantom等)に応用して開発した技術


6件目

 発明の名称      間伐木の選定方法及び選定装置 

 出願番号        :特願2018-215554

 登録日           :2018年11月16日
 発明者           :加藤正人、トウソウキュウ

 権利所有者     :国立大学法人信州大学
 出願者       :めぶき特許事務所
特徴             
森林から木材を生産するための間伐木の選木(せんぼく)作業は林業収入に影響する重要な作業であるが、現在まで、熟練者が現地で『何本に1本』を目安に選木を行っている。調査コストが過大なわりに、選木結果は個人差によるバラツキも多く、見落とし、選木の集中など課題が多い。ドローン及びレーザ計測により得られた1本単位での樹木位置、樹高、胸高直径、材積の森林情報を使用して、ディープラーニング(深層学習)のニューラルネットワークを用いて高精度な選木方法と選木装置(プログラム)を開発した。机上で任意の間伐率で、森林全域での残存木の適正配置と収穫木の選木ができ、間伐計画を立案できる。プログラムにより、初心者でもGPSと出力図があれば、容易に現地で選木できる。


7件目
 発明の名称  伐採木の確認方法及び確認装置  

出願番号    :特願2019-001419

 登録日   :2019年1月8日
 発明者     加藤正人、トウソウキュウ

 権利所有者  :国立大学法人信州大学

 出願者      :めぶき特許事務所
特徴        森林管理署、県・市町村、森林組合、林業事業体は間伐補助事業における伐採木の確認と検査に多大な労力を要しており、木材生産業務の省力化が求められる中、生産現場の解決すべき大きな課題である。伐採木の検査業務は秋から厳冬期に実施され、長野県では積雪下で行われることも多く、林業事業体や検査員の双方にとって準備や現地確認、伐採量の資料作成など過大な労力を要している。航空機とドローン空撮によるスマートで高精度な伐採木確認と伐採量把握は喫緊の技術開発である。
伐採前と伐採後の2回、ドローン空撮を行い、画像間の重ね合わせと経時変化の差分処理を行うことで、高精度な伐採木の自動抽出を行い、伐採量を自動算定する技術


問合せ  株式会社信州TLO 技術移転グループ  篠塚様
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