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6月17日(日) 聴覚障害および難聴に関する市民公開講座

07年06月17日

聴覚障害および難聴に関する市民公開講座

人工内耳センター利用者親の会セミナー2
「きこえと脳機能」

 


日時:2007年6月17日(日)2:00~4:00

場所:信州大学医学部附属病院東病棟9F会議室
参加:無料

 

講師:内藤泰先生(神戸市民病院耳鼻咽喉科)

音は内耳で受け取られ、電気信号に変換され脳に送られます。したがって最終的に言葉を聞き取っているのは、耳ではなく脳なのです。つまり,脳の働きを見ることができれば、聴覚が活用できているかどうか、評価することができます。

脳の中はつい最近までブラックボックスだったのですが、最近PET(ポジトロン断層撮影)あるいはFNIRS(近赤外線イメージング法)と呼ばれる最新 機器を用いて、脳の活動が直接見えるようになってきました。

言葉を認識する時にどんな脳の使い方をしてるのかということが分かれば、(リ)ハビリテーショ ンの効果を見たり、今後どのようにトレーニングして行くかという計画を立てる時に大きな威力を発揮することでしょう。

 

今回は神戸市立病院の内藤泰先生に「きこえと脳機能」と題して、音を聞くことと脳機能の関係についてご講演いただきます。
奮ってご参加ください。

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※ハビリテーション:先天的な理由で発達が遅れた機能・能力を改善させる


当日は要約筆記による情報保障がつきます。

主催:人工内耳センター利用者親の会
共催:信州大学医学部耳鼻咽喉科学教室
後援:長野県衛生部健康づくり支援課


本市民公開講座は長野県地域元気作り支援金による助成を受けています。



本学集会に関するお問い合わせは
〒390-8621  長野県松本市旭3-1-1
信州大学医学部耳鼻咽喉科学教室内  人工内耳センター利用者親の会係
TEL 0263-37-2666



信大病院 地図・交通案内
http://wwwhp.md.shinshu-u.ac.jp/access/

信大病院 駐車場について
http://wwwhp.md.shinshu-u.ac.jp/access/parking.php



ご案内ポスターから

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図の説明

聴覚活用の程度と読話時の脳代謝パターン

上段:5歳男児 補聴器の装用効果不十分、身振り及び手話でコミュニケーション
下段:6歳男児 2歳時に人工内耳手術、手術後4年、ほぼ完全に音声言語でコミュニケーション

日ごろ手話でコミュニケーションを行っている小児と、日ごろ音声言語でコミュニケーションを行っている小児に、絵本の読み聞かせをしている人物の、音声無しビデオを見せた際の脳代謝のパターンを示す。
手話でコミュニケーションを行っている小児では、側頭葉(01・02)と、両側半球の背側視覚径路(03)において活動亢進が観察される。
一方,音声言語でコミュニケーションを行っている小児では、視覚野の活動が左半球優位(06)になり、側頭葉の活動亢進が見られない(04・05)。