信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF ネパール人と日本人の生活形態と健康・体力に関する比較研究 ―生活形態とMaximal Aerobic Power―

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.1 Vol.1

 はじめに

 工業先進国における今日的な健康・体力問題の主要な原因のひとつは,産業革命以降に「人間が自己を急激に家畜化してきた」ことであると,包括的に考えることができる3,4).したがって,健康を維持増進させるために必要な条件を知る方法のひとつは,産業革命前の人間のからだや生活が,どのような状態であったかを明らかにすることであるといえる. 
 このような考えから,著者たちは,日本の明治時代に相当する社会経済的な状況にあるとされるネパール王国を調査地に選び,健康科学的な調査を実施してきた1,4~6).そして,この調査の一環として,健康の維持増進に必要な運動負荷(至適運動負荷)を知る目的で,異なる生活形態をもつ集団のMaximal Aerobic Power(MAP)などの測定を行った.

「デサントスポーツ科学」第1巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 今野道勝*1, 大坂哲郎*2
大学・機関名 *1 九州大学, *2 福岡工業大学

キーワード

健康科学至適運動負荷Maximal Aerobic Power(MAP)