信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF 中学生における疾走能力を発達させるための栄養指導について

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.4 Vol.4

 結論

 本研究では中学校男子生徒を対象とし,同一生徒に中学3年間で数回にわたり週間摂取食品数調査や体力,運動能力あるいは疾走能力を測定し,相互関係を検討した結果,次のような結論を得たので要約する.
 1)中学校男子生徒では,週間摂取食品数が50〜60種という者が最も多かった.
 2)週間摂取食品数が60種以上と50種以下群では,相互に形態,体力および運動能力に差がみられなかった.
 3)週間摂取食品数が66種以上と42種以下群では,66種以上と特に多い群の方が皮脂厚では少なかったが,運動能力や体力では優れていた.
 4)週間摂取食品数と疾走能力とには,一定の関係はみられなかった.
 5)中学校生徒においては,週間摂取食品数調査そのものが,栄養指導としての教育効果を発揮した.

「デサントスポーツ科学」第32巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 高橋基泰, 宮崎義憲, 池田克紀
大学・機関名 *1 東京都大田区立大森第六中学校, *2 東京学芸大学, *3 神奈川大学

キーワード

栄養摂取中学校疾走能力