信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF 衣服の形態のコンピューターシュミレーション

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.4 Vol.4

 緒言

 衣服の設計に当っては,その形状,色彩,機能性,手触りなど非常に多くの要素を,その使用目的,環境条件,習慣,個人の好みなどに適合するように配慮されなければならない.
 これらの条件をコンピュータに入力し,ユーザが満足する衣服の設計をコンピュータにより一義的に決定することは,現段階では非常に難しいが,種々のパラメータをコンピュータに入力し,コンピュータでそれに適合する衣服を設計し,ユーザの体形に似たコンピュータロボットに着せ,カラーTVモニタに映像として出力することができるならば,この映像を見て,パラメータを修正し,望ましい設計に近づけることができる.
 このようなフィードバックシステムを用いる衣服のコンピュータ支援設計(CAD)が第一段階としてできるならば,このときのデータを蓄積し,整理することにより,将来コンピュータによる完全な衣服設計も可能になるであろう.
 本研究は,このような将来を展望した基礎的研究の一つとして,衣服の形態のコンピュータシミュレーションを行うための基本プログラムの開発を行うものである.

「デサントスポーツ科学」第18巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 宗円寿一
大学・機関名 京都工芸繊維大学

キーワード

衣服の設計コンピュータ支援設計(CAD)コンピュータロボットコンピュータシミュレーション