信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF なぜ成長にともなって筋弛緩がうまくなるのか?

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.7 Vol.7

 結語

 成長に伴う肘関節屈曲張力の弛緩様式について,上腕二頭筋電図と張力曲線を指標にして観察した.被験者は7歳から22歳までの健康成人男子25名とした.肘関節屈曲張力を各被験者の10%,30%および50%MVCとして,2〜3秒保持した後ブザー刺激により筋弛緩を行った.
 以下に得られた結果を示す.
 1)30%MVC,50%MVCからの筋弛緩時において,低年齢被験者群の場合,張力低下が筋放電消失に先行した.しかし,高年齢被験者の場合,筋放電消失が張力低下に先行した.
 2)筋弛緩直前に一過性の張力増大現象が観察され,その発現率は年齢が高いほど高頻度であった.

「デサントスポーツ科学」第7巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 森本茂*1, 金妓秀*1, 小野寺昇*2
大学・機関名 *1 横浜国立大学, *2 東京慈恵会医科大学

キーワード

肘関節屈曲張力弛緩様式筋電図張力曲線一過性の張力増大現象