信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF アロビクス・ダンスにおける表面筋電図学的検索

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.9 Vol.9

 要旨

 アロビクス・ダンスのうちメイン・ダンスといわれる部分が有酸素能力の向上には最も重要であるが,下肢に対する負担も当然この部分で大きくなる,本研究では運動器官の障害予防の面から,メイン・ダンスにおけるランニング中の下肢の表面筋電図を記録し,筋機能の検索を行った.
 被験者はアロビクス・ダンスのインストラクター2名,アロビクス・ダンスの経験のない初心者4名で,最長25分間連続してランニングを行い,開始前,開始後10分,開始後20分,開始後25分の時期に最大努力下に10秒間,被験筋の等尺性収縮を行わせ,その時の表面筋電図を記録した.記録部位は,大腿四頭筋の内側広筋,前腰骨筋,大腿屈筋内側,および下腿三頭筋筋内側であった.被験側は便宜上左側とした.
 一般に筋疲労は,(1)筋力発生の低下,(2)一定張力保持(負荷)でのEMG活動(振幅と頻度)の増加,および(3)EMGのパワースペクトルの低周波数帯域への移行として定義されている.
 後2者を同時に満たす場合を筋疲労と考えると,非経験者のうち,事前の筋力測定値が劣る例で疲労現象が認められた.

「デサントスポーツ科学」第9巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 大久保衛*1, 西浦道行*1, 上野憲司*1, 吉田玄*1, 辻貴史*1, 市川宣恭*2
大学・機関名 *1 大阪市立大学, *2 大阪体育大学

キーワード

アロビクス・ダンス有酸素能力表面筋電図筋機能