環境温度変化時の二層構造編地の温熱生理学的研究
【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.10 Vol.10】
要旨
二層構造編地の三種類のTシャツの体温調節反応や衣服内湿度に対する効果を,周期的に変動する室温下で調べた.二層構造編地は皮盾側がポリエステル,表側が綿(A:C/P),皮唐側が綿,表側がポリエステル(B:P/C),皮層側が綿,表側が綿(C:C/C)の三種類である.主要な結果は次のようにまとめられる.1)環境温(Ta)が28℃から37℃へ30分かけて上昇する際の衣服内湿度の上昇速度はC着用時にもっとも遅かった.2)Ta:37℃下での衣服内湿度のレベルはC着用時にもっとも低かった.3)Taが37℃から27℃へ30分かけて下降する際の衣服内湿度の下降速度はC着用時にもっとも速かった.4)発汗量や衣服を通しての蒸発による体重減少量にはA,B,Cの間に差が存在しなかった.これらの知見について温熱生理学と被服学の立場から論じる.
「デサントスポーツ科学」第10巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
二層構造編地の三種類のTシャツの体温調節反応や衣服内湿度に対する効果を,周期的に変動する室温下で調べた.二層構造編地は皮盾側がポリエステル,表側が綿(A:C/P),皮唐側が綿,表側がポリエステル(B:P/C),皮層側が綿,表側が綿(C:C/C)の三種類である.主要な結果は次のようにまとめられる.1)環境温(Ta)が28℃から37℃へ30分かけて上昇する際の衣服内湿度の上昇速度はC着用時にもっとも遅かった.2)Ta:37℃下での衣服内湿度のレベルはC着用時にもっとも低かった.3)Taが37℃から27℃へ30分かけて下降する際の衣服内湿度の下降速度はC着用時にもっとも速かった.4)発汗量や衣服を通しての蒸発による体重減少量にはA,B,Cの間に差が存在しなかった.これらの知見について温熱生理学と被服学の立場から論じる.
「デサントスポーツ科学」第10巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 | 登倉尋實, 笹瀬綾子, 橋本聡子, 緑川知子 |
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大学・機関名 | 奈良女子大学 |
キーワード