健康人のスポーツによる発作性頻拍発生の潜在的危険の検討
【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.10 Vol.10】
要旨
生来無症状であったWPW症候群でも,突如として致死的頻拍に陥る例が稀にある.このような無症候性のWPW症候群でも,副伝導路の不応期は安静時で既に13%で250msecより短く,運動や不安をシミュレートしたイソプロテレノールの投与で半数以上が250msec以下になった.これらの異常は電気生理検査でのみ把握可能であった.
また他の発作性頻拍でも,理学的所見を初め諸検査でも異常を指摘することは出来ないことが多かった.これはメディカルチェックに当たって考慮すべき問題点である.
「デサントスポーツ科学」第10巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
生来無症状であったWPW症候群でも,突如として致死的頻拍に陥る例が稀にある.このような無症候性のWPW症候群でも,副伝導路の不応期は安静時で既に13%で250msecより短く,運動や不安をシミュレートしたイソプロテレノールの投与で半数以上が250msec以下になった.これらの異常は電気生理検査でのみ把握可能であった.
また他の発作性頻拍でも,理学的所見を初め諸検査でも異常を指摘することは出来ないことが多かった.これはメディカルチェックに当たって考慮すべき問題点である.
「デサントスポーツ科学」第10巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 | 相沢義房, 佐藤政仁, 江部克也, 田村真 |
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大学・機関名 | 新潟大学 |
キーワード