信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF 競泳用抵抗抗水着に関する研究

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.10 Vol.10

 まとめ

 9種類の競泳用水着について,水着のサイズ・素材(厚さ,伸びやすさ)の違いが抵抗におよぼす影響を,人体模型を用いて調べた.また,ポリエチレンオキサイド(分子量400万)を人体模型および水着に塗布した場合の抵抗減少効果を調べた.
 その結果,裸に比べて水着着用時の抵抗増は4.22-10.55%で平均7.54%であった.水着のサイズおよび生地の厚さと抵抗の関係は,有意ではなかった.水着の伸び率と抵抗の間には有意な関係がみられた.同一ボディの場合,伸び量は生地の伸度と水着のサイズで異なってくる.今回の条件では,伸びが少ないほど抵抗が少ないことが明らかになった.ポリエチレンオキサイドの人体模型への塗布により16%,水着への塗布により6%の抵抗減少がみられた。しかし,効果の持続時間が短く2〜4分間で消失した.

「デサントスポーツ科学」第10巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 富樫泰一*1, 野村武男*2, 藤本昌則*3
大学・機関名 茨城大学*1, 筑波大学*2, 株式会社 デサント*3

キーワード

抵抗抗水着競泳用水着ポリエチレンオキサイド抵抗減少効果