信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF WBGT(湿球黒球温度)を指標とした運動時暑熱障害予防に関する研究

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.13 Vol.13

 WBGTを基準とした運動時暑熱障害予防措置を検討するため,健康な成人男性6名(29±4 歳)を対象に22,26,30および32.5℃の4種類のWBGT条件下で,20分間の自転車エルゴメータによるペダリング運動を3回,5分間の休憩をはさみ間欠的に行った.心拍数,酸素摂取量,酸素派,食道温皮膚温体重,主観的運動強度および温冷感の測定結果より暑熱障害予防対策および許容基準は,屋外球技種目の練習程度の運動強度の場合,WBGT22〜26℃では十分な水分および塩分の補給が必要であり,WBGT26℃以上では暑熱障害の危険性が大きくなり,WBGT30℃以上では身体条件を勘案して,場合によっては運動の中止を検討する必要のあることが示された.

「デサントスポーツ科学」第13巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 寄本明*1, 中井誠一*2, 森本武利*3
大学・機関名 *1 滋賀県立短期大学, *2 京都女子大学, *3 京都府立医科大学

キーワード

湿球黒球温度WBGT運動暑熱障害運動強度