アウトドアスポーツ衣料のためのモデルとしてのレイヤードシステムの研究
【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.13 Vol.13】
暑いとき,皮膚に接する空間層の水蒸気圧が低く保たれておれば,発汗時に蒸散が容易であるから,快適性が高い(不快感が少ない)と思われる.繊維の種類によって,このような皮膚に近い層の水蒸気圧がどのように違うかを知るために,ミズリー型透湿性測定装置1)を用いて測定を行なった.
測定は,水蒸気法と水滴法について行なったが,水蒸気法の結果から,繊維の吸湿性が衣服の最内層間水蒸気圧を低く保つために非常に重要で,透湿性が良くても吸湿性が悪ければ,高い水蒸気圧となり快適とはいえない,とのきわめて重要な知見を得た.また,液体状の発汗に相当する水滴法の場合,集合体(織物,編物)として吸水性のある繊維の方が,水分のぬれ広がりが容易で,広いぬれ面から蒸散が速く行なわれ,皮膚表面から出された水分が,水蒸気として速やかに外部に移動するため快適であると考えられた.
「デサントスポーツ科学」第13巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
測定は,水蒸気法と水滴法について行なったが,水蒸気法の結果から,繊維の吸湿性が衣服の最内層間水蒸気圧を低く保つために非常に重要で,透湿性が良くても吸湿性が悪ければ,高い水蒸気圧となり快適とはいえない,とのきわめて重要な知見を得た.また,液体状の発汗に相当する水滴法の場合,集合体(織物,編物)として吸水性のある繊維の方が,水分のぬれ広がりが容易で,広いぬれ面から蒸散が速く行なわれ,皮膚表面から出された水分が,水蒸気として速やかに外部に移動するため快適であると考えられた.
「デサントスポーツ科学」第13巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 | 安田弘次 |
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大学・機関名 | ミズリー・コロンビア大学 |
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