運動麻痺患者に対する運動負荷刺激が麻痺部の血中HBO₂ならびにHb濃度変化に及ぼす影響
【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.14 Vol.14】
本研究は,身体に運動麻痺を有する者の麻痺部に,必要十分な血液を供給するための効果的な運動処方を見出すために行った.
浜松ホトニクス社製の,近赤外透過光分光分析装置(NIRO-500)を用いて,前腕の屈伸運動負荷刺激を与えた時の,健側部と麻痺部の血中HbO₂ならびにHbの濃度変化を測定した.
対象は,脳血管障害によって半身に運動麻痺を呈した患者である.
その結果,以下のことが判明した.
①運動負荷刺激に基づく全身循環の増加による酸素代謝の様相は,健側部と麻痺部に顕著な差は認められなかった.
②しかしその変化の程度は,麻痺部の方が健側部に比べて小さかった.
③なお,運動麻痺を有する者の麻痺部への血液供給には,全身循環を上昇させるよりも,麻痺部の筋肉に直接働きかける方が有効であることが判明した.
「デサントスポーツ科学」第14巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
浜松ホトニクス社製の,近赤外透過光分光分析装置(NIRO-500)を用いて,前腕の屈伸運動負荷刺激を与えた時の,健側部と麻痺部の血中HbO₂ならびにHbの濃度変化を測定した.
対象は,脳血管障害によって半身に運動麻痺を呈した患者である.
その結果,以下のことが判明した.
①運動負荷刺激に基づく全身循環の増加による酸素代謝の様相は,健側部と麻痺部に顕著な差は認められなかった.
②しかしその変化の程度は,麻痺部の方が健側部に比べて小さかった.
③なお,運動麻痺を有する者の麻痺部への血液供給には,全身循環を上昇させるよりも,麻痺部の筋肉に直接働きかける方が有効であることが判明した.
「デサントスポーツ科学」第14巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 | 臼井永男 |
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大学・機関名 | 東京慈恵会医科大学 |
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