信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF “柔らかい”複合材料の特性に関する研究

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.14 Vol.14

 強化形態は,伸縮を持たせるため編物構造とした.強化繊維として,製編性の優れたアラミド繊維を用い,厚さを出すため2.5次元構造のたて編地を使用した.汎用エポキシ樹脂と,可擁性を有する変性エポキシ樹脂でハイブリッド化した,編物複合材料を作製し,3点曲げ試験により,その力学的特性の評価を行った.また,制振性の測定も行った.
 その結果,編地は異方性を有するため,FRP成形品においてもその影響が大きく,いずれの場合にも,ウエール方向がコース方向に比べ,曲げ特性が高いことが明らかになった.そしてハイブリッド化することにより,編物の持つ柔軟性と合せて吸収,衝撃等を和らげる成形品を作ることができた.

「デサントスポーツ科学」第14巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 濱田泰似, 猪田宮子, 藤田章洋
大学・機関名 京都工芸繊維大学

キーワード

編物構造アラミド繊維2.5次元構造ハイブリッド化複合材料