信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF 水泳選手における持久的腕作業能のTrainabilityとパフォーマンスへの貢献度

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.14 Vol.14

 これまでエルゴメータやトレッドミルを用いて,主に脚による運動での持久能力を評価した研究は数多くある.しかしながら,腕を中心とした上半身の運動について,持久的能力を検討した例は少ない.そこで本研究では,競泳のトレーニングを行っている,男子大学生13名を対象として,負荷漸増腕クランキングテストを用いて,腕作業の持久的能力を評価することを目的とした.評価の指標として,腕クランキング運動における乳酸性作業閾値(Lactate threshould:LT),最大仕事量,血中乳酸除去率を求め,水泳パフォーマンスとの関連を検討した.なお採血は,足背静脈に留置した翼状針を介して,4分ごとの負荷漸増にともなって,間欠的に実施した.
 結果の概要は以下のとおりである.
 1)競泳選手の腕クランキング運動における最大仕事量とLTには,特異性は認められなかった.
 2)乳酸除去率(La removal)と,競泳400m自由形平均スピードとの間には,有意な(P<0.05)相関関係が認められた.

「デサントスポーツ科学」第14巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 高木英樹, 征矢英昭, 冨樫健二, 浜中健二, 紀之定保臣, 安達公俊
大学・機関名 三重大学

キーワード

水泳持久的能力上半身競泳負荷漸増腕クランキングテスト乳酸性作業閾値最大仕事量